こんにちは、こみみに編集部のカルロスです。
9月8日（日）に日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』第9話が放送されました。
第8話で、天城と渡海（共に二宮和也さん）が双子であること、そして天城は心臓に病気を持っていることが判明しました。
天城の緊急オペをする佐伯院長（内野聖陽さん）と世良（竹内涼真さん）でしたが、オペ中に天城が危険な状態に・・・
そこにもう一人の悪魔・渡海がついに現れる、という展開でした。
第9話、渡海の執刀によって助かった天城でしたが、育ての父・天城司（大和田伸也さん）の遺言を果たすため、8年前に司がオペした患者を今度は天城がオペを行おうとするのですが・・・
それでは、第9話を振り返っていきたいと思います。
※本記事はネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください。
第9話
渡海のオペ
天城が倒れ、佐伯と世良による緊急オペが行われていたが、天城が心筋虚血になり、危険な状態に陥っていた。
そこに現れたのが渡海征司郎だった。
「ダイレクトアナストモーシスが出来るか？」と聞く佐伯に、天城は「やりませんよ、あんなギャンブルみたいなこと」と返す。
渡海は治験コーディネーターの椎野に手を回し、実験用の”エルカノ・ダーウィン”を手配していた。
ダイレクトアナストモーシスは”エルカノ・ダーウィン”を使って佐伯が行い、自分は”佐伯式”を行うと言う。
こうして、ダイレクトアナストモーシスと佐伯式の同時オペが開始。
天城が心停止する中でもオペは進行、佐伯の心臓マッサージにより心拍を再開、オペも成功し、天城は一命を取り留める。
オペが終わると渡海は去って行った。
ブラックペアンの約束
目を覚ました天城の元に、佐伯が現れる。
佐伯は病み上がりの天城に、国際心臓外科学会での公開オペを指示する。
天城は公開オペに同意するが、一方で佐伯が自分を気にかけていたことについて、「渡海一郎への懺悔があったのではないか？」と話し出す。
“天城司の息子だからなのか？、渡海一郎の息子だからなのか？”
“渡海一郎が失脚したお蔭で、佐伯は今の地位に辿り着けた”
そして天城は佐伯に、ブラックペアンを見せる。
天城の育ての父・天城司は、死のふちで、天城にブラックペアンを渡し、「ブラックペアンの約束は破られた」と言い残し息を引き取っていた。
“ブラックペアンの約束“は何かと問いただすも、佐伯は知らないと言って病室を出て行った。
公開オペの患者は結衣！？
天城は職務に復帰、公開オペの患者に選んだのは繁野結衣だった。
結衣は、以前ダイレクトアナストモーシスを受け助かった繁野隆道の孫で、今後は、結衣に左冠動脈主管部の瘤が見つかり、東城大病院に入院していた。
結衣の病状ではバイパス手術は難しく、ダイレクトアナストモーシスでのオペが必要な状態だった。
カンファレンスで天城は、結衣の公開オペの助手に、高階・垣谷・関川を指名。
世良は自分がオペから外されたことに納得がいかなかったが、天城には考えがあった。
天城が世良に見せた結衣の手術同意書には、手術予定日に公開オペの翌日が記載されていた。
8年前の手術記録
天城は佐伯を仮眠室に呼び出す。
そこで天城は、8年前にオペした患者の居場所を問いただす。
その患者は、8年前に東城大病院で天城司がオペをした徳永という人物だった。
司の死後、天城は遺品の中からダイレクトアナストモーシスに関する論文を見つける。
その論文には、”徳永の手術ができるのは雪彦だけだ“と書かれていた。
天城はオーストラリアで徳永について調べ始めたころ、天城の前に現れたのは東城大にスカウトに来た世良だった。
東城大に来た天城は、徳永の手術記録を探し始めた。
徳永という名前はなかったが、手術記録が抜き取られていたことに気づく。
そして、その手術記録を渡海の実家で見つけ、スーツのポケットにしまい込んでいた。
その後、意識を失った天城だったが、目が覚めると手術記録はなくなっていた。
佐伯に手術記録を返すように言うが、佐伯は知らないと突っぱねる。
すると、天城はスマホで撮っていた、手術記録を佐伯に見せる。
このオペは失敗し、その責任を天城司になすりつけたと考えた天城は、動揺する佐伯に「父の遺言を果たす」と言い、再度徳永の居場所を問い詰めるが、佐伯は頑なに拒否する。
天城は、徳永を捜し出し、父の遺言通りオペを行うと言って、仮眠室から出て行った。
見つかった徳永
国際心臓外科学会当日、世良はある病院にいた。
そして天城は佐伯に、患者が来られなくなったと伝える。
代わりに見つけた患者は”徳永栄一“。
その時、世良は徳永の病室にいた。
天城は指示して世良を徳永の元に向かわせていたのだった。
天城に半ば脅されて徳永のオペに同意した佐伯は、徳永のそばにいた医師・山村に、徳永を東京国際医大付属病院に移送することを指示する。
徳永は、右 前下行枝 回旋枝がほぼ閉塞している状態であった。
天城は3か所全てダイレクトアナストモーシスを行うと言う。
ダイレクトアナストモーシス誕生の秘話
オペの前、天城は世良に、ダイレクトアナストモーシスを行うようになったきっかけを話し始める。
きっかけは母のオペだ。
僕は、狭心症を患った母に、冠動脈バイパス術を行うことになった。
オペの朝、母は占いで運勢が悪いことを気にしてオペを延期したがったが、そんなことよりも早く治したほうがいいと、説得してオペを受けさせた。
だがオペの最中、心筋梗塞が起きた。
何回かつなぎ直したが、バイパスがつまってしまい、あとは死を待つのみとなった。
その時、論文のことを思い出した。
無我夢中で論文に書かれていたことを実践した結果、ダイレクトアナストモーシスが誕生することになった。
しかしこのオペは、天城が最初で最後、唯一経験した術死だった。
ダイレクトアナストモーシスの後、天城の母は悪性高熱症が発症、オペ室にはダントロレン（悪性高熱症治療剤）が無く、息を引き取った。
天城はそれ以来、二度と不運な事故に立ち会いたくないという理由で、患者にシャンス・サンプルを課すようになったのだった。
病院長選挙と徳永の公開オペ
公開オペと同じ日、東城大病院では病院長選挙が行われていた。
副院長の江尻の演説中、看護師長の藤原も江尻と一緒になって病院長交代を訴えっていた。
そして徳永の公開オペが始まる。
内胸動脈の剥離にかかったところで、徳永の体温が急激に上昇し、悪性高熱を発症。
しかもオペ室にはダントロレンがないという、天城の母のオペと同じ状況になってしまうのだった。
相関図
※画像をタップすると拡大できます。
第9話ゲスト
徳永栄一／井上肇
8年前に佐伯がオペを失敗し、その責任を渡海一郎に負わせたとされる患者。
公開オペで天城がダイレクトアナストモーシスを行う途中で、悪性高熱症を発症する。
繁野結衣／堀越麗禾（市川ぼたん）
左冠動脈主幹部に瘤が見つかり東城大に入院、ダイレクト・アナストモーシスでの手術が必要な状態。
第2話では、祖父にダイレクトアナストモーシスを受けさせるため、天城との「3日で米粉のアップルパイを完成させる」という賭けに勝った。
繁野麻美／蘭寿とむ
結衣の母親。
繁野隆道／誠直也
結衣の祖父。
僧帽弁閉鎖不全症と肺気腫を患っていたが、天城のダイレクトアナストモーシスにより助かった。
気になるポイント
天城の多発性冠動脈瘤は治っていない？
ついに登場した渡海によって、天城は一命を取り留めましたが、最終回の予告で、”天城がオペ中に胸を抑えるしぐさ“や”世良が涙を流しているバックで、「一人の医者として彼を救いたい」という世良の声が流れる”など、不穏な映像が映し出されました。
そして、予告の最後では天城が「もう会うことはかなわない」と言っています。
もしかしたら、天城の多発性冠動脈瘤は治っていないのかもしれません。
天城が再度命の危機に晒され、死を覚悟した時、もう一度渡海が現れ、彼を救うという終わりを予想しました。
第9話ではクラシックが流れず！
第9話ではクラシックが流れませんでした。
天城先生のオペシーンがほとんど無かったので仕方ないですね。
ちなみに、渡海先生が天城先生のオペをしたときに流れたのは、シーズン１のメインテーマをロック調にアレンジしたバージョンでした。
クラシックが流れなかったのは少し残念ですが、メインテーマが流れる中でオペを行う渡海先生の姿は、シーズン1を彷彿させて、これも良かったです。
最終回では、クラシックをバックに天城先生が華麗にオペすることに期待です。
次回最終回（第10話）予告 9月15日（日）よる9時放送予定 25分拡大SP
まとめ
第9話で、”ブラックペアンの次なる物語”の内容が少しづつ明らかになってきました。
本当に佐伯先生はオペを失敗して、その責任を天城司先生に押し付けたのでしょうか？
真実は他にありそうな気がします。
次回ついに最終回を迎えます。
天城先生は徳永さんのオペに成功するのか？
“ブラックペアンの約束は破られた”の意味は？
そして天城先生の命は？
全てが明らかになると思われる最終回が今から楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
