こんにちは、こみみに編集部のマーロウです。
前回第8話では、夏は実の父親 基春に会ってみるが失礼な振る舞いにイライラが募る。だが、今まで周りに言えなかった本音を吐き出すこともできた。また一つ親に向かって進んで行った。一方弥生との隙間に夏は気づかず、海を認知すると決めたときに水季の手紙を預かった。その中には「夏くんの恋人へ」宛てのものがあったので弥生に渡したが、果たして弥生の気持ちは…と言う展開でした。
今回第9話は、やはりというか、大方の予想通り弥生と別れるかどうかが描かれていきます。お互いの本音と建て前、本音が言えるようになったのは父 基春のおかげかも。そして弥生の決断を後押しした水季の手紙は、実は弥生自身の…と言う展開です。
※ネタバレ含みますので、ご注意ください。
海のはじまり 9話 まるで観た気になる あらすじ(ネタバレ含む)
過去記事から最新話をkomiminで振り返り
・海のはじまり 第1話~第2話 まとめ
・海のはじまり 第3話
・海のはじまり 第4話
・海のはじまり 第5話
・海のはじまり 第6話
・海のはじまり 第7話
・海のはじまり 第8話
・特別編『恋のおしまい』
・海のはじまり 第9話 ←この記事はココ
・海のはじまり 第10話
・海のはじまり 第11話
・海のはじまり 最終回(第12話) 水季から夏への手紙はコチラ(全文掲載)
弥生の態度が気になる夏
いつものように夏と海を待つ弥生だが、何か気の乗らない様子。
弥生は海にママになったらうれしいか聞き、海は喜んで返事をした。
弥生の様子が辛そうだと思い、別れたいか聞いてしまう。
弥生は別れたくないと笑顔で返すが、お互いにモヤモヤが残ってしまった。
弥生の迷いを推しはかろうとする夏
ある日仕事中の弥生に夏から電話が来た。
仕事終わりに海と3人でご飯を食べようという誘いだったが、弥生はふたりでと思っていたことで、とっさに仕事を理由に断ってしまった。
夏は海との食事に大和を呼んだ。
大和には、弥生があんまり3人で会いたくなさそうだと打ち明ける。
また別の日に夏は津野に電話をかける。
弥生から何か聞いていないか尋ねると、水季からの手紙を自分が読んでいいのかためらっていて、まだ読んでいないようだと教えてくれた。
津野も何かに迷っているなら、なおさら読んだ方がいいと言う。
夏は意を決して、弥生の部屋の前で帰りを待った。
夏は本音を伝えて…
夏は子どもがいるって知ってから思ったことを正直に弥生に話した。
子どもがいると知って面倒だと思ったこと、弥生とふたりでいたいと思っていたこと…
でも今は海のことが大切で、弥生がママになってくれたらうれしいし、楽になると思ったこと…
ひとりで親になるのが不安だったと…
弥生の変化は感じていたが、3人でいたいと思ったから見ないふりをしていたこと…
自分の思い通りにしようとしていたこと…
弥生は自分がどうしたいかわからなくてつらいと言った。
弥生は自分の気持ちを整理する時間が欲しかった。
夏は水季の手紙は母親になる人に宛てたんじゃなくて、夏が親になることを一緒に悩んでくれた人に宛てたんだと思うから、弥生に読んで欲しいと伝えた。
「俺は別れたくない。3人でいたい」
水季の手紙(全文掲載)
その夜、弥生は水季からの「夏くんの恋人へ」宛ての手紙を読むことに。
はじめまして。
面倒なことに巻き込んでしまってごめんなさい。
はっきりしない夏くん、まだ幼い海、短気な母、気の抜けた父と、厄介な人たちに挟まれて それはそれは窮屈だったと思います。
海を妊娠していると分かったとき最初は中絶するつもりでした。
相手のことを考えすぎたせいです。
でも、珍しく他人の言葉に影響され自分が幸せだと思える道を選ぶことにしました。
夏くんではなく、海を選びました。
そのおかげで、海を産んで一緒に過ごすことができた。
海を見るたび、話すたび、思うたびに正しい選択だったと思えています。
たぶん、人より短いから幸せな人生だったと言うのはちょっと悔しいし、他人にあの子は幸せだったと勝手に想像されるのはもっと嫌です。
でも、海と過ごした時間が幸せだったことは私だけが胸を張って言える事実です。
誰も気づつけない選択なんてきっとありません。
だからといって自分が犠牲になるのが正解とも限りません。
他人に優しくなり過ぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとずるをしてでも自分で決めてください。
どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。
海と夏くんの幸せと同じくらい あなたの幸せを願っています。
水季は弥生が産婦人科で書き留めたメッセージを読み、海を産むことにした。
水季が背中を押された「他人の言葉」が、今度は弥生自身に返ってきたのだった。
→第6話 弥生のメッセージを読む水季(弥生メッセージ全文あり)
弥生の本音
弥生は夏の部屋を訪れ夏に本音を話し始めた。
誰かの役に立てていると安心した。
最初は居心地が良かったし、なりたかった母親にもなれる…何の不満もなかった。
でも3人じゃないと気づいた。どこかにずっと水季が居て、奪い取ったような申し訳なさと、自分だけ水季を知らない疎外感で、3人でいるのがだんだんつらくなっていった。
ふたりのことは好きだけど、ふとりといると自分が嫌いになる…
「やっぱり、わたしは月岡君とふたりでいたかった」
その先を夏が促すと、弥生は意を決して言った。
「海ちゃんのお母さんにはならない」
「月岡くんとは別れたい」
今度は弥生が夏の本音を促した。
「どちらか選ばなきゃいけないなら…、海ちゃんを選ぶ」
その言葉に弥生は笑顔で「よかった」と応じた。
「好きな人と離れても自分が納得できる人生と、つらい気持ちのまま ふたりのために生きる人生…自分を選んだ。だから同じ。よかった…」
帰る弥生を夏は駅まで「今日が終わるまで」と手を繋いで送っていった。
ホームのベンチに座り終電までまっていたが、弥生がふと水季の手紙を読んで別れることを決めたと話し出した。
水季のことを好きになったし、海のことも好きなままでいられる。読んでよかったと。
引き留めようとした夏を弥生は遮って電車に乗った。
「頑張れ パパ。応援してる」
後日、夏は南雲家に赴き、海と二人で暮らそうと思っている決意を朱音に伝えた。
…第9話あらすじ ここまで…
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次回予告 9月9日放送予定 第10話
海のはじまり 相関図(勝手に相関図 セリフ重視)~ep9更新版
海のはじまり 第9話の気になるポイント
第9話は「弥生回」でした。
ついに弥生のモヤモヤが「別れ」のかたちになってしまいました。
弥生の背中を押したのは… 弥生のメッセージvs水季の手紙
間違いなく「水季の手紙」ですね。
ただ、そこに書かれていたのは過去に中絶するために訪れた産婦人科で偶然を水季が目にし、海を産もうと決意した「弥生の言葉」でした。
水季と弥生はお互いに顔を合わせていない(水季は夏のアパートにいって見かけたことがある)のに、お互いに重要な決断をするときの重要な要素となっていました。
ある種の運命的な繋がりですね。(若干、ホラーの要素すら感じます)
「他人に優しくなり過ぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとずるをしてでも自分で決めてください。
どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。」
ただ、この「自分の思うように」というブーメランを受け、本当に幸せになれるのでしょうか…
自分の言葉だと気づいて、思い直すのでは?という期待を込めて、結果的に弥生が自身の言葉を覆して、夏と海の元に帰ってくることを想像したいですね。
→参考:第6話の弥生のメッセージ(全文)
妊娠9週で中絶しました。
強い罪悪感に襲われています。
彼がああしてくれたら、母がこう言ってくれたらと、罪悪感を他人のせいにしてしまい、そんな自分にまた落ち込みます。
まるで自分が望んだように振る舞っていただけで、実際は他人にすべてをゆだねていました。
人に与えられたものを欲しかったものだと思い込むのが、私は得意過ぎました。
後悔とは少し違う、でも同じ状況の人に同じ気持ちになってほしくありません。
他人に優しくなり過ぎず、物わかりのいい人間を演じず、ちょっとずるをしてでも自分で決めてください。
どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。
あなたの幸せを願います。
→水季の手紙(全文(再掲))
はじめまして。
面倒なことに巻き込んでしまってごめんなさい。
はっきりしない夏くん、まだ幼い海、短気な母、気の抜けた父と、厄介な人たちに挟まれて それはそれは窮屈だったと思います。
海を妊娠していると分かったとき最初は中絶するつもりでした。
相手のことを考えすぎたせいです。
でも、珍しく他人の言葉に影響され自分が幸せだと思える道を選ぶことにしました。
夏くんではなく、海を選びました。
そのおかげで、海を産んで一緒に過ごすことができた。
海を見るたび、話すたび、思うたびに正しい選択だったと思えています。
たぶん、人より短いから幸せな人生だったと言うのはちょっと悔しいし、他人にあの子は幸せだったと勝手に想像されるのはもっと嫌です。
でも、海と過ごした時間が幸せだったことは私だけが胸を張って言える事実です。
誰も気づつけない選択なんてきっとありません。
だからといって自分が犠牲になるのが正解とも限りません。
他人に優しくなり過ぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとずるをしてでも自分で決めてください。
どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。
海と夏くんの幸せと同じくらい あなたの幸せを願っています。
津野への電話
このシーン、正直言って「?」でした。
必要ですかね?
夏が弥生のことで津野に相談するって…ありますかね?
夏自身、津野とはそんなに打ち解けてないですよね。
そもそも水季のことでなら、わからなくも無いですが、弥生のことで???
夏、ヤバいやつか?
不思議なシーンで、一切共感できませんでした…ごめんなさい。
実際は、弥生がいまだに水季の手紙を読んでいない事実を知るという場面で、その後の水季の手紙を読むように促す場面に繋がるのはわかります。繋ぎのシーンとして。
だから前回の弥生が津野訪ねていくという「謎シーン」があったのかと。
ただ、この一連の持って行き方が、不自然というか、モヤモヤしましたね。
出会った頃の夏の評価が高った件
第9話冒頭は、夏と弥生の出会った頃のエピソードでした。
そこでの弥生の夏の評価は…
「(~真面目で一生懸命よね)そうなんですよ。気遣いできるし聞こうとしてたこと 先回りして資料準備してくれてたり。物腰柔らかいから、細かいことも相談しやすいし、おごらず謙虚。何より優しい」
この時点で、完璧。
が、反面、本音を言わない、なのに不用意にひとを傷つけてしまうワードセンス、声が小さい、判断は人任せ、とかなりのモラハラ属性。
でも、ひとには好かれる。
だからか、何となくモヤモヤイライラするが、共感してしまう部分が多い不思議な男である。
まとめ
第9話は、弥生と夏のお別れの回でした。
海の「母親になれない」のではなく「母親にならない」とこを決めた弥生でしたが、その背中を押したのは水季からの「夏くんの恋人へ」という手紙。
手紙には、なんと過去に弥生が中絶した時に産婦人科に残した同じ悩みの誰かに宛てたメッセージに書いていった内容でした。
そのメッセージを偶然読んだ水季は背中を押され海と産むことを決意した…
そのことが当人どうしは知らずにブーメランのように弥生の背中を押しました。
弥生が、自分の言葉を乗り越えて夏と海の元に帰って来てくれないかなぁと思わずにはいられません。
じゃなかったら、このドラマは誰が幸せになれるんですかね…
次回、海との暮らしを決意した夏が、現実のいろいろな問題に直面していくようです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。