こんにちは、こみみに編集部のカルロスです。
3月10日に日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート』の第9話が放送されました。
第9話の内容、演奏されたクラシック曲をお伝えします。
3/16追記 「晴見シンフォニー」フルバージョンが公開されました(記事内の動画でもお聞きいただけます)。
・第9話の内容
・相関図
・第9話で流れたクラシック曲
※本記事はネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください。
第9話の内容
仙台オケフェスの出場が決定!
晴見フィルの、仙台オケフェスのワイルドカードでの出演が決まります。
オケフェスで演奏する曲は、俊平の思い入れのある曲を演奏したいという古谷の考えで、俊平の思い出の曲であるシューマンの交響曲第3番『ライン』に決まります。
晴見シンフォニー
俊平にシュナイダー先生から楽譜が届きます。
その楽譜をピアノで弾いた俊平は、晴見フィルと最初に出会ったときの即興シンフォニーを思い出し、作曲を始めます。
練習場の無い晴見フィルでしたが、瑠季が知り合いを通じてホテルを練習場として借り、合宿を行います。
練習の時、俊平は作曲した曲・『晴見シンフォニー』の楽譜をメンバーに渡します。
一緒に演奏してくれるかと問う俊平にメンバーは賛同、ホテルで行われた無料コンサートで『晴見シンフォニー』を演奏します。
合宿に来ていた響は、シュナイダー先生が俊平に送った手紙を読みます。
手紙には、「幼い頃、音楽を初めて好きになったときの気持ちを、靴音が鳴るだけで、鈴の音が鳴るだけで楽しかったあの頃を。君が教えてくれた。大人になったとしても、夢中で音を奏でているとき、僕らは最高に幸せな子供であることを。そんなことを思い出させてくれる誰かが、今君と、君が愛する響のそばにいますように。」、「君と響のこれからの時間が豊かでありますように」と書かれていました。
響の過去と苦悩
合宿を終えて、大輝の家を訪れた響。
響は大輝に子供の頃のことを話し始めます。
《響の過去》
子供の頃、いつか響がソリストで、俊平が指揮で、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を弾くことが響と俊平との約束でした。
年齢が上がると、恵まれた環境で育ったという利点はなくなり、コンクールで優勝しても完璧に演奏できない自分が許せず、寝る間も惜しんで練習するようになってしまいます。
そんな中、響が15歳の時に受けたコンクールで満足のいく演奏ができました。
しかし、俊平が何気なく言った「修正すればもっといい演奏ができるよ」の一言に、今のが最高の演奏だと思っていた響はコンクールを逃げ出し、そこで事故に遭ってしまいます。
病室に駆け付けた俊平に、パパのせいで音楽が嫌いになったと言う響、その日、俊平は指揮者を辞めたのでした。
俊平と響の雪解け
自分のせいで俊平が音楽を辞めたと言う響に、大輝は「でも、マエストロは帰ってきた。響さんのところに」と声を掛けます。
帰宅した響は、これまで読んでいなかった俊平からの手紙に全て目を通します。
手紙には音楽の話しは一つもなく、ただ娘を心配する父親の気持ちが書いてありました。
帰宅した俊平に、響は昔した約束を話します。
一つは「日本の甘栗」、もう一つが「一緒に演奏すること」でした。
俊平がピアノを、響がバイオリンを弾き、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を演奏します。
2人が雪解けする瞬間です。
演奏が終わると、響は俊平に「私もう大丈夫だから、もう前に進もう。」、「帰ってきてくれてありがとう、お帰りパパ」と言います。
そして二人で抱擁するのでした。
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相関図
第9話で流れたクラシック曲(テーマ曲:バイオリン協奏曲)
バイオリン協奏曲 第1楽章(メンデルスゾーン)
第9話のテーマ曲となったのが、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲です。
愛称で『メンコン』(「メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルト」の略)とも呼ばれています。
《響のナレーション①》
最も有名なバイオリン協奏曲の一つ。
裕福な家庭に生まれたメンデルスゾーンは、恵まれた環境で音楽を学び、神童と呼ばれた。
第1楽章冒頭のメロディーは、テレビ番組やCMなどで使われてきましたので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
音楽家・俊平の子供として、幼いころから音楽に接する機会に恵まれ、コンクールでも良い成績を上げてきた響と、メンデルスゾーンの環境が重なります。
第1楽章は2つの場面で流れました。
①ドラマ冒頭
番組冒頭、指揮者が俊平、バイオリンがシュナイダー先生のこの曲をレコードを、大輝がかけると、冒頭のメロディーが流れ、同時に響のナレーションが入りました。
②響の回想シーン
合宿の後、大輝の部屋を訪れた響が、大輝に昔のことを話している場面、志帆に止められるにもかかわらず、がむしゃらにバイオリンを練習するところが映し出されました。
この時、響が弾いていたのが、第1楽章中盤のバイオリンソロのところです。
このソロ部分は、第3話で、天音のバイオリンを持った響きが、思わず弾いてしまった場面でも演奏していました。
バイオリン協奏曲 第2楽章(メンデルスゾーン)
これまでの響のナレーションは、作曲家や曲の説明でしたが、第9話のナレーションでは、響の子供のころの思い出も語られました。
《響のナレーション②》
小さな私にも感じることが出来た。
なんて、なんて美しいんだろう。
第2楽章のアンダンテ、思い出すのは、冬のにおいの風、街角の焼き栗、ライン川のきらめき、あの人の手のぬくもり。
いつか私もパパと一緒に。
それは私の、叶わなかった夢。
番組の冒頭部で、響の叶わなかった夢(俊平との約束)が、最後に叶うことを示唆していたのかもしれません。
①ドラマ冒頭
第1楽章が流れ、響のナレーションによる解説があった後に、響の子供の頃の場面になり、俊平がレコードをかけると第2楽章が流れ、響のナレーションが、自分の子供の頃の思い出に変わりました。
②響の回想シーン
響が子供の頃のことを話す場面で、響が15歳の時に受けたコンクールで演奏していた曲です。
この曲は、響の回想シーンで何度も流れました(蓮がウィーンで響の演奏を聞いた時など)。
③俊平と響の和解の演奏
第9話の最後に、日本の甘栗を食べる、そして俊平と一緒に演奏するという響と俊平の約束が叶いました。
2人が見つめ合いながら、5年の空白を埋めていくようで、素晴らしい演奏でした。
交響曲第3番「ライン」 第1楽章(シューマン)
仙台オケフェスで演奏する曲を、俊平・古谷・鏑木が話し合っている場面、鏑木が古谷に「5年前、俊平がウィーンの記念コンサートで最後に振った曲」と話した時に、記念コンサートで俊平がこの曲を指揮するシーンが流れました。
この記念コンサートは、第1話の冒頭で、「響が交通事故にあった」と志帆から連絡があった直後に、俊平が指揮した場面でも流れました。
晴見シンフォニー(菅野祐悟)
晴見フィルの合宿先のホテルでの無料コンサートで演奏されました。
シュナイダー先生が俊平に送ってきた譜面に、第1話で俊平と晴見フィルが初めて対面したとき、俊平が「みんなで作曲してみましょう」との掛け声で演奏した即興シンフォニーを掛け合わせて、俊平がシンフォニーにアレンジしました。
実際には、音楽担当の菅野祐悟氏が作曲したこのドラマの挿入曲「さよならマエストロ~愛のテーマ~」がベースになっています。
3/16 「晴見シンフォニー」のフルバージョンが公開されました。
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