こんにちは、こみみに編集部のカルロスです。
日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』、第3話は、30分でオペを終わらせなければならないという制限下の公開手術で、天城(二宮和也さん)は世良(竹内涼真さん)にも執刀させることで、見事オペを成功させました。
第4話では、天城の行為は詐欺にあたると、東城大に乗り込んできた弁護士・戸島和子が倒れ、冠動脈のバイパス手術が必要になりますが、天城のオペを拒否します。
和子は維新大の医療AI“エルカノ”を使った公開手術を行うことになるのですが・・・
それでは、第4話を振り返っていきたいと思います。
※本記事はネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください。
第4話
天城が詐欺の疑い!?
医療訴訟で有名な弁護士・戸島和子が市民団体を引き連れ東城大病院に乗り込んできた。
和子は、”ダイレクトアナストモーシス以外での治療は不可能だと語り、患者に危険なオペを施し、莫大な治療費を患者に要求する天城の行為は明らかに詐欺行為である”というのだ。
訴訟も辞さないという和子に対し、佐伯は「天城の手術は即刻中止する」と回答し、何とかその場を収める。
和子が倒れる
東城大病院との交渉の後、和子は美和と話していた。
和子は美和の母だった。
そこに来た世良は天城は詐欺でなないと説明するが、和子は納得しない。
「また連絡する」と言って立ち去る和子は、世良と美和の前で倒れてしまう。
検査の結果、和子は不安定狭心症ですぐに冠動脈バイパス手術が必要であることが判明。
世良が執刀するが、前下行枝の石灰化が激しく、右冠動脈だけバイパス手術を行い閉胸する。
世良は和子に、不安定狭心症を治すには、ダイレクトアナストモーシスしかない、と言うが、和子はそれを拒否する。
そして東城大病院を退院し、維新大に転院するのであった。
医療AI”エルカノ”
維新大に入院した和子は、医療AI”エルカノ”を使ったバイパス手術を行うことになった。
“エルカノ”は、カルテを読み込ませると世界中のデータベースから、最適な医療プランを分析し、オペでは画像の解析を通して先導する、最新医療用AIである。
“エルカノ”の分析では、新生血管増殖剤による新薬による投薬治療が適切であり、血管を再生させ、その血管にバイパスすることが出来るというものであった。
この治療方法を同意する条件として、和子はオペを公開手術で行うことを提示した。
美和の思い
世良と美和は、黒崎から抗議活動を止めるように指示があり、3人で食事をしていた。
2人は和子に抗議活動を止めるように依頼するが、「医療の正義の為に戦う」と取り合わない。
食事の帰り、美和は「和子に生きてて欲しい」と泣きながら世良に話すと、世良は美和をそっと抱きしめるのだった。
スリジエハートセンター
天城は、世良をスリジエハートセンターの建設予定地に呼び出していた。
完成予想図を見せるためだった。
そして、天城はスリジエハートセンターへの思いを世良に話す。
“自分はいずれ死ぬが、建物は死なない。
スリジエハートセンターは、自分がいなくなっても、人々が歌を聴きにあるまるようなそんな場所にしたい”
公開手術
維新大の医師・野田の執刀により、”エルカノ”の指示による和子の心臓冠動脈バイパス術が始まった。
会場には世良、美和が来ていた。
そして天城も会場近くのモニターで公開手術の様子を見ていた。
“エルカノ”の指示に従って行われたオペは無事終了したかに見えたが、その直後和子はVFを起こしてしまう。
野田は”エルカノ”にどうすれば良いか聞くが、「心筋虚血が進んでいます、設定を確認してください」という指示が繰り返すだけで、野田はVFを治せない。
菅井は「東城大の初動が悪かったと言いなさい」と指示する。
心臓マッサージを止め、菅井の指示通り説明しようとしたとき、オペ室に世良が現れる。
世良は野田に、VFの原因はAIではなく、投薬に使った新薬だったことを説明する。
AIに言われて目の前の患者を見捨てようとした野田に、世良は「邪魔です」と言い、オペを引き継ぐ。
公開手術の前、世良は天城から指示を受けていた。
ダイレクトアナストモーシスしかないと思っていた世良に対し、天城は方法はいくらでもあると説明。
“オペはイマジネーションなんだ”
その言葉を聞いた世良は必死でイメージし、天城から手術方法を学んでいたのだった。
AIの指示に従わず、自らの意思でオペを行う世良。
その甲斐あって、オペは見事成功!
と思った瞬間、心臓から大量の出血が。
世良はどう対処して良いかわからなくなっていた。
美和の賭け
モニターを見ている天城を見つけた美和。
美和は天城に、和子をオペを依頼する。
オペを受けるには「全財産の半分をかけて、賭けに勝つ必要がある」と言う天城に、美和が和子の代わりに賭けをするという。
そして運命のコイントス。
「表」と言う美和、天城の手の甲のコインは「裏」を向いていた・・・
相関図
※画像をタップすると拡大できます。
第4話ゲスト
戸島和子/花總(はなふさ)まり
医療訴訟で有名な弁護士。
看護師の花房美和の母。
不安定狭心症になるが、天城の手術を拒否し、医療用AI”エルカノ”を使った維新大の手術を公開で行うことを決める。
野田吉行/池田鉄洋
維新大の医師。
公開手術で医療用AI”エルカノ”の指示に従って和子のオペを行うが、VFが発生し手術を止める決断をする。
池永英人/加藤浩次
医療ジャーナル誌『日本外科ジャーナル』の編集長。
菅井に、医学会は”新病院構想”を進める東城大の方が期待が大きく、このままでは全日本医学会会長は佐伯になってしまうと言い、”インパクトファクター”を上げるように助言する。
気になるポイント
天城は海に対して思いが?
天城が世良に、”スリジエハートセンター”に対する思いを話す場面がありました。
世良に”スリジエハートセンター”のことを話すときは、天城が悪魔ではなくなります。
天城は”スリジエハートセンター”は、「全ての病室からもオペ室からも海が見えるようにしたい」と夢を話しています。
そして、世良が天城に「天城の言う芸術は、全て金のためか?」と聞いたとき、天城は、海岸を天城に似た男性が走り、そして倒れる様子を回想していました。
以前にも天城に似た男性が海岸を歩く様子が描かれていましたよね。
“スリジエハートセンター”を海岸沿いに建てようとするには、海に対する強い思いがあるからではないでしょうか。
そういえば第1話で、ソヒョンを手術した時のオペ室も海が見えていて、天城は海を眺めていましたよね。
回想で出てくる男性は天城本人?それとも別人?
筆者はこの男性は渡海の可能性があると思っています。
天城の本当の思いや、何故悪魔と言われても患者から大金を得ようとするのか、後半で明らかになってくるのではないでしょうか。
世良と美和の声の行方は?
和子に抗議活動を止めて欲しいと食事の席でお願いする世良と美和でしたが、説得は失敗。
食事の後、世良と二人きりになった和子の娘である美和は、母への思いを世良に話し泣き出す。
そんな美和を、世良がそっと抱きしめる。
という展開でした。
公式サイトの美和の説明には「世良とは親しいながらも関係性の変化はないようだが・・・」と記載されています。
最後の「・・・」、気になりますね。
今後、二人の距離が近づいていく感じがします。
“エルカノ”の声はセーラームーン!?
医療用AI”エルカノ”の声、聴いたことあるなぁ、と思った方も多いと思います。
それもそのはず、”エルカノ”の声を担当したのは人気声優の”三石琴乃“さんだったんです。
三石さんと言えば、
“美少女戦士セーラームーン”の月野うさぎ
“新世紀エヴァンゲリオン”の葛城ミサト
“呪術廻戦”の冥冥
“ワンピース”のボア・ハンコック
など、数多くのアニメを担当しています。
また、最近では、TBSドラマ”リコカツ”やNHK大河ドラマ”光る君へ”などに出演、俳優業としても活躍の場を広げています。
“エルカノ”は第5話でも登場しますので、三石さんの声が聞けますね。
第4話のクラシックタイムは「ボレロ」
第4話のオペシーン(クラシックタイム)で流れた曲は、
作曲:モーリス・ラヴェル
曲名:ボレロ
です。
オーケストラ版の原曲ではなく、”→Pia-no-Jack←“さんが演奏するアレンジバージョンでした。
動画はライブで演奏されたときのものです。
※ドラマで流れた部分は28分20秒頃から演奏されています。
美和の母・戸島和子の維新大による公開手術で和子がVFを起こし、維新大の医師・野田が助けることを諦めたときに、世良がオペ室に現れます。
天城から指導を受けて練習に励んでいた世良は、練習の成果をこの公開手術で披露するのですが、”ボレロ”は、世良の”オペする様子”と”天城に指導を受けている様子”が交互に映し出されたシーンで流れました。
世良が和子を助けるために何度も何度も繰り返し練習したことを表すために、同じメロディーが延々と続くこの曲を選曲したのではないでしょうか。
原曲ではなく、アップテンポのアレンジバージョンを使ったところにも、執刀が天城でなく、世良という若さを表現したのかもしれません。
第5話予告
まとめ
第4話は異例の週またぎという終わり方でした。
賭けに負けた美和でしたが、第5話の予告では、公開手術のオペ室にいる天城の姿が映っていましたので、天城が和子の手術はしたのではないかと思います。
どうやって美和は和子の手術を受けさせたのでしょうか?今度は世良が賭けた!?!?
そして、第1話でゲスト出演したチェ・ジウさんが再び登場、ソヒョンに新たな病気が発見されます。
怒涛の展開を見せそうな第5話、楽しみにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。