こんにちは、こみみに編集部のカルロスです。日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート』の第2話が放送されました。第2話の内容、演奏されたクラシック曲をお伝えします。
・第2話の内容
・相関図
・第2話で流れたクラシック曲
※本記事はネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください。
第2話の内容
志帆が嘘をついた理由が判明
「フランスで仕事が入ったので、代わりに子供の面倒を見てほしい」といって俊平を日本に戻した志帆でしたが、1話の終わりで、志帆が日本にいることが判明しました。
志帆が無理やり家を出た理由が、そうでもしないと俊平と響が交わりそうもないと思ったためでした。
その時、リンゴを2箱も買ってきた俊平。食べたいものを聞かれた響は「アプフェルシュトゥリューデル」と答えます。
響に特命、晴見フィルは練習を開始
3ヶ月後にあおぞらホールの閉館と晴見フィルの廃団が決まり、響は上司である総務課課長・滝田から、特命として、あおぞらホールにある楽譜などの晴見フィルに関するものを全て撤去するように命じられます。
それを聞いた俊平は、こんな時こそ元気な曲をしましょうと、「ウイリアム・テル序曲」の練習を始めます。
チェロとフルートの奏者が足りないことから、団員募集することになり、内村から「推しを是非!」とチェリストとして羽野蓮を勧められます。
俊平らは蓮のいる工場を訪れますが、俊平のことも知らないし、音楽活動を辞めたとい言い、入団を断ります。
「ウイリアム・テル序曲」の練習中、谷崎天音が入団希望として練習会場にやってきます。
楽器はできないから指揮者になりたいと言う天音に、俊平は自分が演奏したい楽器を決めるようにと、宿題を出します。
練習後、俊平らが「うたカフェ二郎」に行くと、そこにフルート奏者の倉科瑠季がいました。
日オケをクビになったと瑠季に、俊平は「調和を乱す嵐を呼ぶフルート」として、晴見フィルに誘います。
蓮と俊平のアンサンブル
再び蓮の元を訪れた俊平、そこで俊平はチェロを演奏していることを目にします。
蓮はチェロを辞めてはいませんでした。
誘っても無駄だという蓮に、俊平は「今日はレッスンを受けに来ました」と、持参した鍵盤ハーモニカを吹き出します。
そして、蓮のチェロと俊平の鍵盤ハーモニカという、奇妙な、でもとても楽しそうなアンサンブルが始まります。
蓮のCDケースには俊平のCDが。俊平のことを知らないといったのもの実は嘘だったのです。
俊平のアプフェルシュトゥリューデル
餃子の皮をつかったオリジナルのアプフェルシュトゥリューデルを作った俊平。
一口食べるて「旨いんかい」という響に、俊平はガッツポーズ!
冒頭の買い過ぎたリンゴの伏線を見事に回収しました。
メンバー勢揃い~「ウイリアム・テル序曲」の演奏
練習の日、フルート主席に瑠季、宿題の回答をバイオリンを答え指揮者見習いとなった天音、そして3ヶ月だけど俊平と演奏するのも悪くないというチェロの蓮、廃団を前に晴見フィルはメンバーが揃います。
そして、「ウイリアム・テル序曲」の演奏が始まります。練習とは思えない素晴らしい演奏に、俊平は「コンサートをやりましょう!」と言うのでした。
第3話以降への伏線
●楽譜を捨てようとする滝田を、自分がやりますと言って止めた響。
楽譜を整理していた時に響が目にした楽譜は、メンデルスゾーンの「バイオリン協奏曲」、この曲は以前響が演奏したことのある曲でした。
●あおぞらホールの前で志帆とメッセージのやり取りをする海の前に、変装した志帆が。
海に志帆は日本にいることがバレてしまいます。
●練習後、家に戻った蓮は、あおぞらホールで練習場を紹介してくれた響が、以前聴きにいった演奏会でバイオリンを弾いていた少女であることを思い出します。
相関図
第2話で流れたクラシック曲
歌劇「ウイリアム・テル」序曲(ロッシーニ)
第2話のテーマとなった曲です。
最初はドラマ序盤に、響のナレーションに合わせて、曲の後半「スイス軍の行進」が流れます。
《響のナレーション》
スイスの伝説の英雄”ウイリアム・テル”。漁師で弓の達人、子供を愛する良き父親、彼は虐げられた村人を救うために立ち上がる、志を共にする、仲間たちと共に。
それは、ありふれた市民、自由を獲得するために、立ち上がる物語だ。
ウイリアム・テルが響や海を思う俊平の姿と被りますね。
「ウイリアム・テル」の物語が、市民オーケストラである晴見フィルがもう一度立ち上がろうとする様子とシンクロします。
練習会場での演奏シーンでは曲の冒頭から流れました。
チェロを演奏する蓮の姿、楽しそうに演奏する晴見フィルのメンバーが印象的でした。
交響曲第5番「運命」(ベートーヴェン)
あおぞらホールの前、天音が第1話の演奏会を思い出した場面で、「運命」の第4楽章のラストの部分が流れました。
エンペラーワルツ(ヨハン・シュトラウス二世)
これは演奏ではないのですが、天音がお気に入りと言って口ずさんだ曲です。
俊平は「エンペラーワルツ」と言っていましたが、「皇帝円舞曲」と言った方が有名かもしれません。
天音が「二世」を「に・よ」といったのはおちゃめでしたね。
ハバネラ(歌劇「カルメン」から)(ビゼー)
「うたカフェ二郎」で瑠季が歌った曲です。
カルメンは男を翻弄する魔性の女性で、「ハバネラ」は劇中で、カルメンが恋の気まぐれを歌うアリアです。
男性を翻弄する女性ということで、瑠季とカルメンをリンクさせた選曲ですね。
サラバンド(無伴奏チェロ組曲第6番から)(バッハ)
俊平が蓮が働いている工場を訪れた際に、蓮が一人で弾いていた曲です。
サラバンドは、6曲からなる組曲の4曲目になります。
ガヴォットⅠ/Ⅱ(無伴奏チェロ組曲第6番から)(バッハ)
工場で、俊平(鍵盤ハーモニカ)と蓮(チェロ)が一緒に演奏した曲です。
ガヴォットⅠ/Ⅱは、組曲の5曲目で、蓮が一人で演奏していたサラバンドの次に演奏されます。
バイオリン協奏曲(メンデルスゾーン)
練習を終えた蓮が帰宅して響の幼少期を思い出した時に、響が演奏していた曲で、第2楽章が演奏されました。
本来はオーケストラをバックに演奏されますが、今回はピアノ伴奏版が使われました。
曲が流れる中、響が楽譜を整理している時に目にしたのもこの曲です。
第3話以降で、この曲がテーマになる回があるかもしれませんね。
第3話 予告動画
第3話は、父と娘の対立、晴見フィルの団員内の不協和音が起きるようですので、不協和音を題材としたテーマ曲が演奏されるのではないかと予想しています。
また予告動画では、蓮が響に「5年前に響のバイオリンをウィーンで聞いたことがある」と伝えるシーンがあり、響が音楽に対して少しづつ気持ちが変わっていくのか?も楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました。