日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』がスタート 各話のあらすじ・キャスト・相関図 ⇒ 9/15 最終回(第10話)のあらすじ追記 

エンタメ

こんにちは、こみみに編集部のカルロスです。
いよいよ『ブラックペアン シーズン2』がスタートしました。

今作の舞台は、シーズン1から6年後の東城大学医学部付属病院。
前作では「手術室の悪魔」と呼ばれた渡海を演じた二宮和也さんが、シーズン2では「人も金ももてあそぶ」天才外科医・天城雪彦と、別人の役を演じることでも話題になっています。

この記事では、キャスト・相関図・各話の内容をお伝えします。

※本記事はネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください。

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ブラックペアン シーズン2

『ブラックペアン シーズン2』の振り返り記事はコチラ
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
最終話(第10話)

引用:ブラックペアン シーズン2 公式サイト

『ブラックペアン シーズン2』は、2018年に放送された日曜劇場『ブラックペアン』の続編です。

二宮和也さん演じる”オペ室の悪魔”の異名を持つ天才的な技術を持つ外科医・渡海征司郎(とかい・せいしろう)が去った東城大学医学部付属病院の6年後が舞台となります。

シーズン1で渡海征司郎を演じた二宮さんですが、シーズン2では”人も金ももてあそぶ”悪魔的天才外科医・天城雪彦(あまぎ・ゆきひこ)と、別の役を演じます。

シーズン2では、竹内涼真さん・小泉幸太郎さん・内野聖陽さん・葵わかなさん、そして趣里さんと、シーズン1で活躍した顔ぶれが再集結。

病院長となり新たな計画をもくろむ佐伯清剛、世界的外科医・天城雪彦がもたらすのは吉か凶か?
医療という名の欲望がうごめくメディカルエンターテインメントです。

原作は、海堂尊さんの小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」。
シーズン1の原作「ブラックペアン1988」と合わせて”バブル3部作”と言われていて、累計発行部数160万部を突破するヒットを記録しています。

キャスト

東城大学医学部付属病院

天城雪彦(あまぎ ゆきひこ)/二宮和也
人も金ももてあそぶ悪魔的天才外科医。
唯一『ダイレクトアナストモーシス」という手術が出来る。

世羅雅志(せら まさし)/竹内涼真
心臓血管外科医。
(S1:研修医)

高階権太(たかしな ごんた)/小泉幸太郎
外科医。
最先端医療の症例を増やすことで上を目指している。
(S1:帝華大学病院外科医→東城大学医学部付属病院外科医)

猫田麻里(ねこた まり)/趣里
主任看護師。
(S1:手術看護師)

花房美和(はなぶさ みわ)/葵わかな
手術室看護師。
(S1:新人看護師)

パク・ミンジェ/キム・ムジュン
韓国人研修医。

垣谷雄次(かきたに ゆうじ)/内村遥
医局長・外科医。
(S1:外科医)

関川文則(せきかわ ふみのり)/近野浩喜
外科医(S1:同じ)。

谷口公平(たにぐち こうへい)/森田甘路
外科医。
(S1:研修医)

速水晃一(はやみ こういち)/ヤマダユウスケ
外科医。
(S1:研修医)

北島達也(きたじま たつや)/松川尚瑠輝
外科医。
(S1:研修医)

宮元亜由美(みやもと あゆみ)/水谷果穂
看護師。(S1:同じ)

藤原真琴(ふじわら まこと)/神野三鈴
看護師長。(S1:同じ)

黒崎誠一郎(くろさき せいいちろう)/橋本さとし
東城大学医学部付属病院総合外科学教室の准教授。
(S1:同じ)

佐伯清剛(さえき せいごう)/内野聖陽

東城大学医学部付属病院 病院長。
(S1:同病院総合外科学教室 教授)

その他

渡海征司郎/二宮和也(二役)
天城の双子の弟。
東城大病院から去っていたが、天城のオペの途中で現れる(第8話)。

菅井達夫(すがい たつお)/段田安則
維新大学心臓外科教授。
日本医学会会長の座を狙っている。

椎野美咲(しいの みさき)/田中みな実
治験コーディネーター。
S1で治験コーディネーターだった木下香織(演:加藤綾子)の後輩。

真行寺龍太郎(しんぎょうじ りゅうたろう)/石坂浩二
桜宮市医師会会長。
東城大の元教授。

※S1:シーズン1での肩書

相関図

引用:ブラックペアン シーズン2 公式サイト

※画像をタップすると拡大して見られます。

第1話

あらすじ

東城大学医学部付属病院の病院長となった佐伯清剛は、心臓外科に特化した新病院の開業計画を進めていた。彼が次に狙うのは全日本医学会会長の座だ。

心臓血管外科医の世良雅志は佐伯から、オーストラリアの学会に出席し、ゴールドコーストのハートセンターで働く天城雪彦という医師に渡すよう、一通の手紙を預かる。

先輩医師の垣谷雄次と渡豪した世良は、ゴールドコーストのビーチで意識を失った少年を見つけ、応急処置をすることに。
なかなか意識の戻らない少年に戸惑う垣谷の前に、謎の男が現れる。
彼のアドバイスで少年は一命を取り留めたのだった。

その後、学会に出席する世良たちだったが、天城には会えずじまい・・・。
落胆する2人は、天城を探しに渡豪してきたというパク・ソヒョンと息子のミンジェに出会う。

やがて天城が競馬場にいることがわかり、世良、垣谷、ミンジェの3人で向かうことになったが、そこにいたのは6年前に東城大を去った渡海征司郎と瓜二つの謎の男。
彼こそが医療界ではディアブル(悪魔)と呼ばれ、人も金をももてあそぶ世界的天才外科医・天城雪彦だった・・・。

ソヒョンは虚血性心筋症を患っており、ミンジェは世界で唯一「ダイレクト・アナストモーシス」の手技ができる天城に、ソヒョンの手術を受けさせたいと渡豪してきたのだった。
天城は、ソヒョンに天城は二者択一の賭けに勝ったら手術をすると約束する。
一度は賭けに負けたソヒョンだったが、息子とこれからも生きていきたいと再度賭けをして勝利。
世良が見守る中、天城はソヒョンの手術を行い、手術は無事成功する。

天城の手術に感動した世良は、天城に「日本に来て欲しい」と頼みこむ。
日本行きを拒んでいた天城だったが、世良が以前の指導医、渡海の名前を出すと、顔色が変わる。
そして、天城は世良とルーレットで賭けをすることになり、赤でも黒でもない「0」という初めての経験をした天城は、「まれに見る強運の持ち主」と世良に興味を持ち、日本行きを決めたのだった。

ゲスト

パク・ソヒョン/チェ・ジウ
韓国の医師で、ミンジェの母。
虚血性心筋症を患っていたが、天城との賭けに勝ち、「ダイレクト・アナストモーシス」手術を受けて助かる。

第2話

あらすじ

天城は、佐伯が計画中の新病院のトップに推挙され来日することに。
着任早々、とんでもない新病院構想で周囲の反感を買い、さらに自身は公開手術で日本医療界にデビューすると豪語。
天城は世界でただ一人、冠動脈バイパス術の進化形、ダイレクトアナストモーシスを扱える技術を持ち、それを披露すると言う。

そんな中、世良が担当している患者である洋菓子店を営む繁野は資金が足らずスナイプ手術を受けられずにいた。
娘の麻美は、繁野自身が独自開発した大人気商品であるアップルパイのレシピと販売権を売ることで資金を調達しようとする。
しかし、それを知った繁野とその孫の結衣は猛反対。
さらに繁野が助かるためには莫大な資金がかかる天城のダイレクトアナストモーシスを受けるしかないことが判明。
天城はなんと結衣に手術を受けるため「祖父のアップルパイを3日で完成させる」という賭けを提案、結衣は必死に努力した結果、その賭けに勝利し、手術を受けることができることになった。

公開手術で繁野をダイレクトアナストモーシスで手術を行う。
天城が去った後、心臓に石灰が残っていることにきつした垣谷は、天城に無断で手術を続行。
その結果、心臓から出血が起こり、高階が駆け付けるが止血できない。
そこに天城がオペ室に戻り、フェルトを使って止血する。
繁野の手術は無事成功し、退院できたのであった。

ゲスト

繁野結衣/堀越麗禾(市川ぼたん)
僧帽弁閉鎖不全症と重度の肺気腫を患い東城大学医学部付属病院に入院している患者の孫。

繁野麻美/蘭寿とむ
結衣の母親。

安島恭也/新納慎也
テキサス医科大 准教授。

飛永翼(ラバーガール)
繁野麻美がアップルパイのレシピと販売権を売ろうとした売り手。

第3話

あらすじ

天城は桜宮市で計画中の新病院を「スリジエハートセンター」と勝手に命名。
しかし、佐伯から地元関係者への説明が先だとたしなめられ、自身のセンター長就任と命名のお披露目を公開手術で行うと告げる。

そんな中、狭心症と認知症を患った生活保護受給者でもある患者・梶谷年子が転院してきた。
担当医となった研修医のミンジェはその年子の息子・孝利がクレーマーであることに頭を悩ませていた。

一方でミンジェの指導医となった世良は、年子の検査結果を見て手術には天城の高度な技術が必要と判断し、天城に相談するも早々に断られてしまう。

その後、天城は新病院への出資を取りまとめる企業組合の理事・水野にダイレクト・アナストモーシス手術を受けるように仕向ける。
しかし、水野は佐伯と対立する維新大教授・菅井の差し金であることが判明。

そこで天城は、桜宮市医師会会長である真行寺に公開手術の患者を紹介してほしいと持ち掛けるがことわれてしまう。

そんな中、天城は孝利に、年子の手術を行うためを賭けを提案する。
孝利は、自分の人生の賭けた勝負に見事勝ち、年子の手術を公開で行うことになった。

公開手術で天城は、治験薬のリスクを考え30分の時間制限を自ら設けた。
今回の手術を30分で完了させるためは、天城のダイレクトアナシスモーシスと同時進行で世良が閉胸作業をする必要があった。 

「ミックスオフポンプダイレクトアナシスモーシス」という難しいオペだったが、天城はいつものように見事に手術を終える。
そして世良も必死に日頃鍛えていた縫合技術を発揮する。
途中、縫合糸が切れるハプニングに見舞われるも、天城のアシストもあり、“残り1秒”で手術を成功させた。

天城と世良は、新病院建設予定地を訪れる。
新病院の”スリジエハートセンター”の”スリジエ”はフランス語で桜。
天城は世良に「桜と共に、人々を見守り続ける病院を作りたい”と言うのであった。

ゲスト

梶谷年子/正司花江
狭心症と認知症を患った生活保護受給者。

梶谷孝利/市川談春
年子の息子。
クレーマーで、年子の担当医であるミンジェが頭を悩ませる。

水野祐一/梅沢富美男
狭心症を患い東城大病院に入院している患者。
桜宮市で水野製鉄という会社の経営者で、新病院への出資を取りまとめる企業組合の理事

第4話

あらすじ

患者に危険なオペを施し、巨額の費用を要求する天城の行為は詐欺にあたると、医療訴訟で有名な弁護士・戸島和子が市民団体を引き連れ東城大に乗り込んできた。
佐伯が、天城の今後予定している手術を即刻中止とすることでなんとかその場を収める。

その帰りに和子が美和と言い争っているところを世良が見かけ仲裁に入るが、和子は美和の母親だったことが発覚。
そんな中、突然和子がその場に倒れ込む。

対応にあたった世良は、緊急で冠動脈のバイパス手術が必要と判断し、手術を実施。
しかし、石灰化が激しい部位があり、やむなく断念することに。
治せるのは天城のダイレクト・アナストモーシスのみ。
しかし、和子は天城のオペを拒否するのだった…。

和子は維新大が開発した医療AI“エルカノ”による保険適用のバイパス手術を受けることにするが、佐伯のライバルである維新大教授の菅井は、AIを使ってどんな医師でもできる手術を成功させ、日本医学会トップの座に近づこうとしていた。

一方で世良は、和子の抗議活動を止めるべく美和と3人で食事に行くことになる。
説得は失敗し、「正義って自分や家族より大事なの?」と問う美和に、和子は「正義は尊い」と答える。
その帰り道、母に対する想いを涙ながらに話す美和を見た世良は、美和を抱きしめるのだった。

和子の公開手術。
世良、美和は会場で、天城は会場近くのモニターでその様子を見ていた。
維新大の野田が医療AI“エルカノ”の指示に従い執刀。
手術は無事終了したかに見えたが、直後にVF(心室細動)が発生、AIのアラームが鳴りやまない。

菅井が東城大の初動が悪かったことにして手術を止めようとしたところに、手術室に世良が現れる。
世良は野田に「邪魔です。」と言い、野田に代わってオペを行うことになる。

天城に助言をもらいながら練習に励んでいた世良、AIの指示に従わず、目の前の患者と向き合って和子のオペに臨む。
手術は終了、しかし原因不明の出血が起きる。

天城を見つけた美和は、天城の手術してもらうため賭け(コイントス)を行う。
「表」と言う美和、結果は無常にも「裏」だった・・・

ゲスト

戸島和子/花總(はなふさ)まり
医療訴訟で有名な弁護士。
看護師の花房美和の母。

野田吉行/池田鉄洋
維新大の医師。
公開手術で和子のオペを行う。

池永英人/加藤浩次
医療ジャーナル誌『日本外科ジャーナル』の編集長。

第5話

あらすじ

維新大が開発した最先端医療AI”エルカノ”を使った戸島和子の手術。
維新大の野田の手術は失敗、フォローに入った世良だったが、大量出血に見舞われていた。
そこに天城が現れる。

和子の娘・花房美和によるコイントス。
美和は”表”を選ぶが、天城の手の上のコインは”裏”を向いていた。
ところが、走ってきた維新大の病院スタッフが天城にぶつかり、コインが天城の手から落ちてしまう。

床に落ちたコインは”表”を向いていた。
美和は天城のとの賭けに勝っていたのだった。
天城は和子の手術を行い、見事和子の命を救った。
助かった和子は、天城への訴訟を取り下げた。

そんな中、天城に、韓国で飲食店チェーンを経営する木崎からオペの依頼が入る。
天城がデザインを進める新病院の莫大な建築費に頭を悩ませていた佐伯は、新病院への50億円の出資を条件にオペを引き受けてはどうかと天城に提案。
天城はシャンス・サンプル(二者択一)を行うため、さっそく韓国へ飛ぶ。

条件を受け入れて天城とのシャンス・サンプルに勝利した木崎は、手術を受けるため東城大の特別室に入院。
同じ時、ソヒョンも術後の検査のため東城大やって来て、木崎と鉢合わせする。

実は木崎とソヒョンはライバル関係で、ソヒョンが天城の手術を受けるために手放した店舗を、木崎はすべて安値で買い取り、残る1号店も狙っていたのだった。

汚い手を使って事業を拡大させてきた木崎を憎むソヒョンは、オペをしないよう天城に提言。
しかし、天城はどこ吹く風だ。

ところが、木崎は裏で維新大の菅井とつながっていることがわかる。
木崎は、手術が無事終わったら天城を新病院のセンター長を解任すると言い、菅井は病院内の飲食店は全て木崎の店を入れることを約束する。

木崎を怪しいと感じた天城は、ソヒョンと手を組み、木崎の不正を明らかにする。
木崎の経営している会社は粉飾を行っており、50億円を出資できる余裕はなかった。

それでも天城は木崎の手術を行った。
天城は木崎に、「救った命で何十年も罪を償え」と言うのだった。

ゲスト

パク・ソヒョン/チェ・ジウ
韓国の医師で、ミンジェの母。
第1話では、患っていた虚血性心筋症を、天城の「ダイレクト・アナストモーシス」手術を受けて助かった。

木崎大吾/恵俊彰
韓国で飲食店をチェーン展開しているグループ会社の社長。
ダイレクト・アナストモーシスの手術が必要な状態。

第6話

あらすじ

維新大の菅井は、日本一の自動車メーカー・ウエスギモータースの上杉会長のオペを成功させることで医学会会長選に向けて巻き返しを狙っていた。

オペの鍵となるのが、エルカノを進化させた最新医療ロボットのエルカノ・ダーウィン。
東城大の高階の協力を得て維新大の医師・早川玲子が開発したものだ。

ダイレクト・アナストモーシスが必要な状態の上杉に“世界一の医者である”エルカノ・ダーウィンを使ったオペを提案する菅井だが、上杉からはそれを操縦する医者も世界一を用意しろと言われる。
そして、そこに現れたのは天城だった。

実は、菅井は上杉のオペの前にダイレクト・アナストモーシスをエルカノ・ダーウィンに学習させるため、天城に臨床試験のオペを依頼しており、天城は上杉会長の莫大な総資産額を聞き、それを了承していたのだ。

臨床試験を前に菅井らと東城大にやって来た玲子は、猫田と遭遇。
猫田は、維新大の看護師だったとき、オペ中に医療行為を行ってしまいクビになり、渡海が東城大に連れてきたのだった。
その事件が玲子によって掘り返されることになる。

臨床試験当日、臨床試験の患者の状態を見た天城が突然オペの中止を発表。
そんな中、玲子が胸を押さえ倒れ込んでしまう。

ある夜、早川は容体が急変、オペ室に連れていくが医師が誰もいない。
そこで猫田はオペを始める。
駆け付けた高階に止められるが、そこに現れた天城に猫田は医師であると告げられる。
猫田は東城大で看護師をしながら勉強し、医師免許を取得していたのだった。

猫田のオペは成功したかに見えたが、心電図からアラートが。
天城は左手でもダイレクトアナストモーシスができると言い、猫田を助手に見事オペを成功させたのだった。
手術の後、猫田は誘いのあった海外の病院に行くため東城大を出ていく。

エルカノ・ダーウィンの臨床試験失敗によって、上杉の手術は天城によって行われることになった。
ところが天城が不在の時に上杉の容体が急変、佐伯院長が佐伯式で手術を行うが、佐伯の身体に異変が生じ、手術を止めてしまうのだった。

ゲスト

上杉歳一/堺正章
日本一の自動車メーカー・ウエスギモータースの会長。
エルカノ・ダーウィンでのダイレクトアナストモーシスを行う予定だったが、臨床試験の失敗により天城によって手術を行うことになる。

早川玲子/瀧内公美
維新大の医師。
高階の協力を得て、最新医療ロボット”エルカノ・ダーウィン”を開発した。
東城大で倒れてしまう。

第7話

あらすじ

天城の不在中にウエスギモータースの会長・上杉歳一の緊急手術を行った佐伯だが、佐伯式は行わずにオペを中断。
薬物治療に切り替え、上杉会長は一命をとりとめたが、看護師長の藤原はいつもと様子の違う佐伯のことを心配する。

その後、上杉会長の息子であり、ウエスギモータース社長の歳弘が東城大にやってくる。
歳弘は、高額な報酬と引き換えに、なんと上杉会長の手術を失敗してほしいと天城に頼む。
父子は経営をめぐって対立関係にあり、歳弘は会長の引退を望んでいたのだ。
実は、維新大の菅井が歳弘に入れ知恵しており、ウエスギモータースの医療部門を使ってあることをもくろんでいた。

一方、佐伯は副院長の江尻と治験コーディネーターの椎野の3人で会食をすることに。
江尻は医療AI・エルカノを使った遠隔診療の研究を維新大の教授と進めていて、佐伯はそんな江尻にエールを送る。
椎野もまた遠隔治療には強い関心を持っているのだが、その理由は、椎野が離島出身で、その為に弟の命を失ったことにあった。

天城による上杉会長のオペは全日本医学会会長選の日に決まる。
会長選当日、公開オペが始まった。
しかし、上杉会長の心臓から大量の出血、天城が成功率100%のダイレクト・アナストモーシスを失敗…!?

責任を追及する菅井に対し、佐伯院長はオペを引き受けると言う。
佐伯教授は、学会会場にあった”エルカノ・ダーウィン”で遠隔でオペに参加、オペ室にいる天城と一緒に2ヵ所同時のダイレクトアナストモーシスを行う。
天城は、そうするために敢えてミスをしたように装ったのだった。

オペは見事成功。
会長選に勝利した佐伯院長が、全日本医学会会長に就任した。

そして東城大病院の院長選、佐伯院長院長は再出馬を宣言する。
後任として院長の座を狙っていた江尻は、声を掛けられた高階に苦々しい表情を見せるのだった。

ゲスト

上杉歳弘/城田優
メーカー・ウエスギモータースの社長で、会長である歳一の息子。
高額な報酬と引き換えに、父・歳一の手術を失敗してほしいと天城に頼む。

江尻紀恵/大黒摩季
東城大病院 副院長。
医療AI「エルカノ」を使ったオンライン診療の研究を維新大の教授と進めている。

第8話

あらすじ

東城大病院の院長・佐伯に対抗し、副院長の江尻は桜宮市医師会会長の真行寺を味方につけて、東城大の病院長選に立候補する。
真行寺は佐伯の恩師だが、5年前のある出来事を機に2人は仲たがいしていた。

その5年前のことを天城が密かに探っていた。
目的は、天城自身と彼の家族に関する秘められた事実を明らかにすることだ。

そんな折、天城を訪ね厚生労働省の富沢がやってくる。
富沢は、患者に法外な治療費を要求する医師がトップとなる新病院「スリジエハートセンター」に許認可を出すのは問題があると言う。
その言葉を聞いた天城は、あっさりとセンター長を辞任。

さらに天城は、渡海征司郎がかつて住んでいた仮眠室を訪れる。
そこで、残された渡海の手術資料や私物の中からある1枚の写真を見つける。
同じ頃、佐伯のもとに渡海から連絡が…。

そして翌日、天城も佐伯も行方がわからなくなるのだった。

そんな中、「緊急」と書かれた天城宛の郵便物が届き、世良とミンジェが代わりに開封する。入っていたのは心エコーと造影CT。
患者名は書かれていないが過去にバイパス術を受けた痕があり、緊急のオペを要する状態だった。

天城と佐伯は、渡海の実家にいた。
渡海と天城は渡海家に生まれた双子だった。
渡海は幼い頃に心臓を患っていたが、渡海の父が、フランス国立大学病院の心臓外科の権威・天城司と共に天城の動脈を移植することで、渡海は一命を取り留めていた。

血管の移植が違法行為であることを分かっていた渡海の父は天城を天城司に託し、天城はフランスで育てられることになった。
フランスに渡った天城だったが、今度は天城が多発性冠動脈瘤になってしまう。
ところが動脈を摘出していた天城は、完治することなく現在に至っていた。

世良が見た心エコーと造影CTは天城のものだった。
それに気づいた世良は天城に電話するが、電話の途中で天城は倒れてしまう。

佐伯とそこに駆け付けた世良によって天城の緊急オペが行われた。
緑内障によって視野が欠けている佐伯は、世良のアシストを得ながら佐伯式を行うが、心筋虚血になり、天城は危険な状態になってしまう。

天城を助けるには、ダイレクトアナストモーシスと佐伯式を同時に行うしか方法はない。
だれもが無理だと思っていたところに、一人の男が現れる。

その男こそ、もう一人の悪魔・渡海征司郎だった。

ゲスト

天城司/大和田伸也
天城の育ての父親。
フランス国立大学病院の心臓外科の権威で、渡海の心臓疾患を治すため、渡海の父と共に天城の動脈を渡海の心臓に移植するオペを行った。

富沢雅之/福澤朗
厚生労働省の職員。
天城が患者に法外な治療費を要求していると報告を受け、そのような人物がトップに立つ新病院「スリジエハートセンター」に許認可を出して良いのか問題になっていると忠告しにやってくる。

第9話

あらすじ

天城が倒れ、佐伯と世良によりオペが行われたが、天城を助けるには”ダイレクトアナストモーシス”と”佐伯式”を同時に行わなければならない絶体絶命の状況。
そこに現れたのは天城の双子の弟である渡海だった。
渡海は、エルカノ・ダーウィンを手配しており、佐伯にエルカノ・ダーウィンを使って”ダイレクトアナストモーシス”を行わせ、自身は”佐伯式”を行い、見事天城を助けることに成功する。

意識を取り戻した天城は、8年前のある患者のオペの失敗を、佐伯が天城と渡海の実の父親・渡海一郎になすりつけたのではないかと、佐伯に詰め寄る。
天城の育ての父で、フランス国立大学病院の心臓外科の権威・天城司は、亡くなる直前に「ブラックペアンの約束は破られた」と告げ息を引き取っていた。

天城は、その患者・徳永を見つけ出し、公開でオペを行うことになった。
公開オペの前、天城は世良に、オペの前にダイレクトアナストモーシスを行うようになった経緯とシャンス・サンプルを行うようになった理由を話す。

天城は、フランスで育ての母の冠動脈バイパ手術を行うことになった。
母は、その日の占いで運勢が良くないことを気にしてオペを延期したがっていたが、早く治した方が良いと説得してオペを受けさせのが天城だった。

そうして始まった母のオペ。
オペの途中で母は心筋梗塞が起こし危機的状況に陥ってしまう。
その時、天城は司の部屋で見つけた論文を思い出し、無我夢中で実践した結果”ダイレクトアナストモーシス”が誕生した。

しかし、オペの直後、母は悪性高熱症を発症し、天城が唯一経験した術死となってしまった。
天城は「そのような現場に二度と立ち会いたくない」という切なる思いから、それ以来自身の患者にはシャンス・サンプルを課せるようになった。

公開オペと同じ日、東城大病院では院長選挙も行われていた。
副院長の江尻の演説中、看護師長の藤原も江尻と一緒になって院長交代を訴えっていた。

そして徳永の公開オペが始まる。
内胸動脈の剥離にかかったところで患者である徳永の体温が急激に上昇し、悪性高熱症を発症。
しかも悪性高熱症を抑える薬がないという、母のオペの時と同じ状況になってしまうのだった。

ゲスト

徳永栄一/井上肇
8年前に佐伯がオペを失敗し、その責任を渡海一郎に負わせたとされる患者。
公開オペで天城がダイレクトアナストモーシスを行う途中で、悪性高熱症を発症する。

繁野結衣/堀越麗禾(市川ぼたん)
左冠動脈主幹部に瘤が見つかり東城大に入院、ダイレクト・アナストモーシスでの手術が必要な状態。
第2話では、祖父にダイレクトアナストモーシスを受けさせるため、天城との「3日で米粉のアップルパイを完成させる」という賭けに勝った。

繁野麻美/蘭寿とむ
結衣の母親。

繁野隆道/誠直也
結衣の祖父。
第2話では、僧帽弁閉鎖不全症と肺気腫を患っていたが、天城のダイレクトアナストモーシスにより助かる。

最終話(第10話)

国際心臓外科学会での公開オペ中、内胸動脈の剥離にかかったところで悪性高熱症を発症した徳永。
悪性高熱症を抑える薬がないという状況で、天城はバイパス手術中に人工心肺を使うという極めて危険なオペを決断するが、徳永の冠動脈3本はすべて切離されていた。

会場にいた真行寺は天城にオペ中止を勧告。
しかし、佐伯はオペの続行を促し、さらに新病院設立の真の目的が”天城の多発性冠動脈瘤を治す”ことであると天城に告げる。

同じ頃、東城大では結衣が急性僧帽弁閉鎖不全を発症。
世良は黒崎のサポートを受け、スナイプによる緊急オペを行う。
維新大の菅井の助言もありオペは成功するが、その後結衣は心筋梗塞を発症、バイパス手術が必要な状況になったしまう。

世良は天城に、徳永のオペに参加している高階に”エルカノ・ダーウィン”による遠隔オペを依頼。
天城が了承し、結衣の遠隔オペの為オペ室を出ていく高階、そこに佐伯が現れ、高階の代わりに天城のサポートに入る。

そして、佐伯は天城のサポートをしながら8年前のオペの真実を話し始める。
8年前、天城の育ての父・天城司は徳永にダイレクトアナストモーシスを行おうとしたが、失敗した。
司が危険なオペだと承知しながらもそこまでしたのは、ダイレクトアナストモーシスなら天城の多発性冠動脈瘤を治せるからだと信じていたからだった。

司の徳永へのダイレクトアナストモーシスは失敗に終わったが、司はダイレクトアナストモーシスを天城に託すために「下腹壁動脈」を残していた。
天城はこれを使ってダイレクトアナストモーシスを行い、徳永のオペは無事成功した。

オペの後、東城大病院の病院長選挙の結果が判明。
選挙を制したのは副院長の江尻だった。
高階は選挙に負けた佐伯に対し、自分が新病院のセンター長になることを告げるのだった。
そして天城はオーストラリアに戻り、世良は系列病院に異動した。

世良が系列病院に異動して1年後、世良のもとに天城から手紙が届く。
その手紙を読んだ世良はオーストラリアに向かうが、そこに天城の姿は無かった。
天城は亡くなっていた。

天城のお墓の前で、天城が亡くなる前に書いた手紙を読んだ世良は、涙を流しながら、亡き天城に「医者を続ける」と伝えるのだった。

数年後、世良はスリジエハートセンターで医師をしていた。
世良は天城の背中を追うように、心臓手術を華麗に行うように成長していた。

時を同じくして、桜の木の前に渡海と猫田が立っていた。
渡海が猫田から渡された白衣に袖を通す。
白衣には”東城大病院”のロゴが入っていた。
2人が向かう先には、スリジエハートセンターがあった。

10月からの日曜劇場は「海に眠るダイヤモンド」

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まとめ

6年振りの『ブラックペアン』。
二宮さん演じる天城と、シーズン1の渡海との違いも楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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