こんにちは、こみみに編集部のマーロウです。
9月6日放送で最終回を迎えました。
前回第10話では、驚愕の亜里沙の復活によって、またしてもハヌッセンの正体がわからなくなってきた…と言う展開でした。
いよいよ最終回、香苗は清家のブレーンとして懐に飛び込むが、清家一郎と言う「蜜」に取り込まれそうになる恐怖を感じ、ジャーナリストであることを選びます。そして父親の遺志を継いでBG株事件の真相をスクープし、思いもよらぬハヌッセンの正体に辿り着く…という展開です。
※ネタバレ含みますので、ご注意ください。
笑うマトリョーシカ 最終回 見逃しあらすじ(ネタバレあり)
過去エピソードの振り返りはkomiminiで
・笑うマトリョーシカ 第1話
・笑うマトリョーシカ 第2話
・笑うマトリョーシカ 第3話
・笑うマトリョーシカ 第4話
・笑うマトリョーシカ 第5話
・笑うマトリョーシカ 第6話
・笑うマトリョーシカ 第7話
・笑うマトリョーシカ 第8話
・笑うマトリョーシカ 第9話
・笑うマトリョーシカ 第10話
・笑うマトリョーシカ 最終回(第11話) ←この記事はココ
ブレーンとして清家事務所に潜入
報新社では、羽生総理がハヌッセンでは無いかと見立てていた。
羽生総理を失脚させるには十分すぎる武器(BG株事件の証拠音声)を持っていたが、香苗は清家からのオファーを受け、内部からハヌッセンを探すことを選んだ。
清家の元でブレーンとして意見すると、それが官房長官の発言に反映される体験をし、香苗はその「蜜の味」を感じ始めていた。
清家を思うように操れれば、この社会をもっとよくできるかも…
だが、丸山に言われた「お前は、いちジャーナリストだ」という言葉で我に返り、父 兼高の意思を継いだBG株事件の真相をスクープするために清家のブレーンを降りることとした。
BG株事件の真相スクープ
香苗は、浩子から得た証拠の音声データを基に、BG株事件に羽生総理と諸橋前外相が関わっていたことのスクープ記事を出した。
反響は凄まじく、羽生、諸橋は聴取されることに。
羽生はBG株事件への関与を認め、事実上の内閣総辞職となった。
そんな中、羽生の秘書から香苗に連絡が入り、羽生と会うことに。
羽生は香苗に記事にしてほしいことがあると言う。
清家の父 和田島元官房長官もBG株事件に関与していて、羽生、諸橋の関与をもみ消していたのも和田島だと。
しかも清家一郎はこれらのことを知っていたはずだと。
清家は代議士になった直後から、和田島の自宅に出入りしていたと言う。
香苗は和田島の過去の動向を調べると、「首相公選制」に言及しているでは無いか…
清家は和田島の影響を色濃く受けていたのか…?
香苗は清家一郎と対峙する
香苗は、「生身の清家一郎」と話したいと単身 清家事務所を訪ねた。
香苗は清家に自説をぶつける。
清家は全てを知っていたのではないか?
代議士になってすぐ和田島芳孝と交流があった。
BG株事件についても聞かされていたはず。
香苗の父 兼高を交通事故を装って殺害したのが諸橋だと言うことも知っていたのでは?
BG株事件の証拠の存在も知っていた上で、香苗に近づき調べさせ、証拠が見つかるとそれを公表させないようにブレーンにした…和田島芳孝の意思に従って。
「ハヌッセンは和田島芳孝。そうですよね?」
思わず笑った清家は、和田島について話し出した。
たしかに代議士になって父 和田島芳孝と再会し、いろんな話をしたが和田島はこれまで会った人とは違っていた。
「僕をコントロールしようとしなかったんです。父も僕と同じ特性を持った人間だったから…」
…香苗は浩子が和田島について言っていた「本当は主体性のない男だって…」という言葉を思い出していた…
和田島は自分と清家が良く似た特性であることに気づき、清家に注意を与えていたのだった。
「これからも様々な人間が、お前を操ろうと群がってくるだろう」
「それはそれで利用すればいいんだ」
清家は和田島はハヌッセンなんかでなく、唯一の理解者で自分の目を覚ましてくれた同志だと言う。
香苗の「では、今あなたを操っているハヌッセンは?」という問いに清家はため息交じりにハッキリと答えた。
「いませんよ。僕は誰にも操られていません」
清家一郎を裏で操っている「ハヌッセン」は存在していなかったのだった。
清家一郎と言う男
清家は、自分のことはよくわかっているが、未だに「本当の自分」が理解できなかったので、香苗なら本当の自分を見極めてくれると思い近づいたのだった。
清家にとっては「BG株事件の証拠」はどうでもいいことだった。
香苗が、人を操れるという欲望に打ち勝って、ジャーナリストであろうとしたことを称賛した。
そんな香苗も清家の本質に辿り着けなかった。
清家の裏にはハヌッセンが居て、その人のために動いていると…「決めつけた」
そして、亜里沙や鈴木を切り捨てた理由は「見くびるな」だった。
浩子、鈴木、亜里沙は清家を軽んじているとわかったから、最悪のタイミングで別れを与えた。
浩子とは議員バッジをつけさせたのを最後に顔を合わせていない。
亜里沙とは政治家としての将来が見え始めた副大臣任命を機に別れを告げた。
鈴木の事故は清家の意思で行ったものか明確には答えなかったが、事故が失敗したから、BG株事件の関係者と言う鈴木にとって屈辱的な形で更迭したのか…
香苗には、ヒトラーのように人を切っていった清家はこの国を操ろうとしていると見えたが、実際は清家自身に心からやりたいことは何もなかった。
自分自身に明確な意思が無いから、指針を欲していて 香苗がブレーンにいてくれればそれに従うつもりだったのだ…
香苗が鈴木から聞いていた 清家が過去に本当の気持ちを見せたのは何だったかを問うと、普段おとなしい分 感情を出す切り札になる…とそれも演じていたという。
香苗の追っていた「清家一郎の正体」は、清家にとっては「はっきりと演じられた清家一郎」だった…
清家には自分自身のことがわからないが、だからといって「見くびられたくはない」と強く思っていた。
一方で、権力は蜜の味がすることが解かってきた。
「ニセモノがここまで出世することは絶対にありませんよ」
香苗は清家に恐怖を感じ涙をこぼした。
それでも最後に清家に伝えるのだった。
あなたの本質を理解することはできません。
でも、分かったことがあります。
『僕を見ていてください』その言葉を聞いた時 私は、あなたが助けを求めているんだと感じていました。
それが間違ってなかったってことです。
あなたも怖いんじゃないですか?
自分のことが、分からないことが。
私はあなたを知ろうとすることを諦めません。
それがあなたを救うことになると信じて。
5年後
清家一郎は内閣総理大臣に任命されていた。
そして国民投票により憲法改正にこぎつけていた。
緊急時に権力が総理大臣に集約できる緊急事態条項が創設された。
香苗が書いた清家一郎の本は多くの人に読まれましたが、結局人々は清家一郎を選んだのだった。
香苗は清家を見つめ、知りえた事実を人々に伝え続けることを選んだ。
報新社は社員も増え、香苗の部下も増えた。
東都新聞の青山は、文芸部から念願の社会部に異動して取材に明け暮れている。
そして、鈴木俊哉は「宇野俊哉」として、政治家になる夢を追い、区議会議員選挙に出馬した。
清家一郎の独白
高校の生徒会長選挙の思い出から、清家は独白をつづけた。
幼少期の母と祖母との暮らしや、母に言われ政治家を志した瞬間のこと。
福音学園入学以降の鈴木と佐々木との出会い。
母が鈴木は友だちなっていいと認めたこと…
〈ずっと見くびられてきた。それが許せなくて、みんなを切り捨てた。たいていの願望を叶えてきた今でさえ思うことがある。戻れるなら、あの頃に戻りたい。これが本当の僕なんでしょうか?いつかまた、そんな話をあなたとしたい。こんな僕を理解しようと立ち向かってきてくれるのは、あなたしかいないから〉
国民投票の結果を受けての憲法改正への記者会見に臨む清家一郎。
その場には、記者としてこれからの清家を見続けていく決意の香苗の姿があった。
…おわり…
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※本ページの情報は2024年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトでご確認ください。
笑うマトリョーシカ 相関図(最終版)
清家一郎は、「見くびられたくない」ために、結果的にほぼすべての関係を断って最高権力者へ進んで行ったのでしょうか?
清家一郎がどこに向かっているのか、薄気味悪さが残りました。
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さいごに
最終回はいかがでしたか?
ハヌッセンは存在しませんでした。
ある意味では、清家本人がハヌッセンでもあり、または常にハヌッセンを欲しているヒトラーなのかもしれません。
「自分のことがわからない」というセリフも、いくら開けても中身の出てこないマトリョーシカとの対比となりました。
いずれにしろ、清家一郎の『パーソナルのヤバさ』と、そのヤバイ清家が権力を持ってしまっている『この国の状況のヤバさ』が薄気味悪い恐怖を増加させましたね。
「清家一郎のヤバさ」=「このヤバいやつが総理大臣になってる…」がこのドラマの楽しみ方でしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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