【ネタバレ】『ブラックペアン2』8年前の真実が明らかに そして天城は悲しい結末を迎える 最終回(第10話)のあらすじ

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こんにちは、こみみに編集部のカルロスです。
9月15日(日)に日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』の最終回(第10話)が放送されました。

第9話では、渡海によって一命を取り留めた天城(共に二宮和也さん)は、育ての父・天城司(大和田伸也さん)の遺言を果たすため、8年前に司がオペを行った徳永(井上肇さん)のオペを行います。

しかし、オペの途中で徳永の体温が急激に上昇する悪性高熱症が発症、オペ室に悪性高熱症を押さえる薬・ダントロレンが無いという、天城が唯一術死を経験した育ての母のオペの時と同じ状況となり、天城はどう対応するのか・・・という展開でした。

最終回(第10話)、徳永さんのオペの中で、佐伯院長(内野聖陽さん)によって”8年前のオペ”の真実が明らかになります。
そして、徳永のオペの後、オーストラリアに戻った天城。
それから1年後、天城からの手紙でオーストラリアに行った世良でしたが、そこには天城の姿はなく・・・
という展開でした。

それでは、最終回(第10話)を振り返っていきたいと思います。

※本記事はネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください。

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最終話(第10話)

新病院設立の本当の目的

国際心臓外科学会での公開オペ中、内胸動脈の剥離にかかったところで悪性高熱症を発症した徳永。
ダントロレン(悪性高熱症を抑える薬)がないという状況で、天城はバイパス手術中に人工心肺を使うことを決断する。

だが、この極めて危険なオペを行うも、徳永の右内胸動脈の損傷を確認。
左内胸動脈・大伏在静脈は過去のオペで切除されており、”ダイレクトアナストモーシス”に使えるグラフト(移植する組織)が無いという状況だった。

天城は、左腕にある橈骨動脈をグラフトに使おうとするが、桜宮市医師会の真行寺会長からオペの中止を勧告される。
そこに佐伯がオペ室に現れ、オペを続けるように天城に促す。

オペ室に現れた佐伯に、天城は”8年前のオペでダイレクトアナストモーシスを行い失敗した”、”オペを執刀したのは天城司ではなく佐伯で、オペの失敗を天城司になすりつけた”と、自分の考えを伝える。
佐伯は天城の考えには反応せず、”ダイレクトアナストモーシスでしか天城を助けられない”、”その為に新病院を計画した”と告げ、オペ室を立ち去っていった。
天城を助けること“が新病院設立の真の目的だった。

引用元:TVer

真行寺が強制的にオペを中止させようとする中、佐伯が公開オペを見ている来場者の前に現れる。
会場からオペの中止の声が上がる中、佐伯は「今すべきことは、医者として全生命力を注ぎ込むこと」と言い、今回のオペは世界で誰も成功させたことのない3ヶ所同時ダイレクトアナストモーシスであることを説明、来場者を味方につけることでオペを続行させることに成功した。

結衣のオペ

そのころ、東城大病院では病院長選挙が行われていた。
そこで入院していた繁野結衣が急性僧帽弁閉鎖不全を発症。

多くの医師が徳永のオペで不在の中、世良は病院長選挙を抜け出した黒崎に助手に入ってもらいスナイプによる緊急オペを行う。
オペの映像を見ていた維新大の菅井の助言もありオペは成功。

しかし、オペが終わり黒崎が選挙会場に戻ると、結衣の容体が急変。
心筋梗塞を発症し、バイパス手術が必要な状態だった。
黒崎に電話をするが、黒崎は選挙会場で演説しているため繋がらない。
世良は、何かを思いついたようにオペ室を走って出ていくのだった。

引用元:TVer

誰も死なせない

天城が採取した徳永の橈骨動脈はグラフトに使える状態ではなかった。
そして右腕の橈骨動脈は過去のオペで採取できない。
次の手段として、天城は経験のない胃大網動脈をグラフトに使おうと考える。
天城はこうなることを見越して、腹部外科経験のある高階をオペに立ち会わせていたのだった。

オペを再開しようとしたところに電話が入る。
電話を掛けてきたのは世良だった。

世良は、高階に”エルカノ・ダーウィン”を使った遠隔での結衣のオペを依頼する。
高階が結衣のオペを行えば、徳永の開腹リスクが高まってしまう。

天城は世良に「こんな時、渡海先生だったらどうするんだろう?」と聞くと、世良は「渡海先生は、どんな状況であれ、患者を一人も死なせることは無かった」と答える。
その言葉に納得した天城は、高階に結衣の遠隔オペをさせることに同意した。

引用元:TVer

8年前の真実

天城が開腹しようとしたとき、天城は胸に強烈な痛みを感じ、胸を押さえてうずくまってしまう。

引用元:TVer

そこに佐伯が抗不整脈薬を持って再びオペ室に現れる。
薬を飲んで回復した天城に、佐伯は、開腹を止め1ヶ所だけダイレクトアナストモーシスを行いオペを止めるように忠告する。

それでも開腹を続けようとする天城。
天城の強い思いに応え、佐伯は開腹は自分がやると言う。

オペの最中、佐伯は8年前の真実を天城に語り始めた。

8年前のあのオペを始めたのは司先生だ。

ことの発端は、3歳だったお前と渡海の心臓血管移植手術だ。
その翌日、極秘のオペが真行寺先生にバレてしまった。

真行寺先生はこの件を極秘事項として、お前を国外に連れ出すよう命令した。
しかし、真行寺先生の本当の狙いは、司先生にダイレクトアナストモーシスの未来を託すことだった。

ダイレクトアナストモーシスなら、あの子(天城)の命は必ず助かる。
ただ、それはあまりにも高難度で、誰も手出しできない危険な術式だった。
司先生も成功できず、真行寺先生はダイレクトアナストモーシスの永久封印を命じた。

しかし8年前、徳永が心臓の病で倒れると、司先生はダイレクトアナストモーシスに手を出してしまった。
そのオペの先に、お前の心臓を完治させるという執念があったからだ。

司先生は、胃の動脈までもグラフトに使い、禁断の術式に挑み続けた。
だが、それでも無理だった。


徳永は一命を取り留めたが、寝たきりとなった。
そして、禁断の術式に手を出したとして、司先生も私も真行寺先生から断絶されてしまった。

この世で唯一授かった力

オペが進む中、佐伯は緑内障により術野が見えなくなってしまい、助手を垣谷に変わり、佐伯は手術台から離れる。
垣谷は徳永の胃に胃大網動脈がないことに気づく。
8年前のオペで司が胃大網動脈も切除していたのだ。

万事休すというとき、佐伯は天城に下腹壁動脈を見るように指示する。
天城が確認すると、下腹壁動脈はグラフトに使える状態だった。
司は未来の天城にかけて、徳永の下腹壁動脈だけは保護していたのだ。

司も、渡海一郎も、弟の渡海征司郎も、そして佐伯もこの幻の術式に挑み続けていた。
だが、誰一人としてその高みには到達できなかった。

佐伯は言う。
「お前ならできる。この世の中でお前一人だけが授かった力なんだ。」

そして、天城は下腹壁動脈を採取してダイレクトアナストモーシスを始める。
徳永の血圧が低下し、5分というタイムリミットの中で、3ヶ所のダイレクトアナストモーシスを見事やり遂げるのだった。

引用元:TVer

一方、高階は”エルカノ・ダーウィン”を用いて結衣の遠隔オペを行い、こちらも無事終了していた。

それぞれの道

東城大病院の病院長選挙。
勝ったのは副院長の江尻だった。
江尻に付いていた高階は選挙に負けた佐伯に対し、自分が新病院のセンター長になることを告げるのだった。

高階が新病院のセンター長になることが決まったことで、天城は”新病院センター長への推挙状”を佐伯に返し、東城大病院を出ていき、オーストラリアに戻って行った。
そして世良も、地方の系列病院に異動し、東城大病院を去って行った。

引用元:TVer

舞台は再びオーストラリアへ

1年後、世良のもとに天城からの手紙が届いた。
手紙には「カジノの特別室までドン・キホーテを迎えにくるように 天城雪彦」とだけ書かれていた。

手紙を読んだ世良は、オーストラリアに向かう。
だが、カジノの特別室に天城の姿はなかった。
そしてそこにいた男性に告げられる、「天城先生は亡くなりました」

手紙はその男性が送っていた。
その男性は、天城から「自分が亡くなった後で世良送るように」と言われていたのだった。

世良は、天城の墓標の前で、天城からの最後の手紙を受け取る。

引用元:TVer

手紙にはこう書かれていた。

突然僕がいなくなったことで、君はスネねている事だろう。

謝りたいのだが僕はもう死んでいる。
もう会う事は叶わない。

ジュノは僕のことを世界で唯一の医者だと言ったが、それは君も同じだ。
ジュノにしか治せない患者が、必ず世界のどこかに現れる。
いつか必ず、世界でジュノにしかできないオペをする日がくるはずだ。

何せジュノは、僕と渡海征司郎という、ふたりの悪魔に愛された世界で唯一の医者なのだから。

ジュノ、お前はいい医者だよ。

手紙を読んだ世良は涙ながらに天城に誓う。
“これからも、医者としての仕事を続けていきます”

引用元:TVer

スリジエハートセンター

数年後、スリジエハートセンターでは、”エルカノ・ダーウィン”によるダイレクトアナストモーシスが臨床試験の段階まで来ていた。
佐伯が全日本医学会会長として、AIの研究学会の予算を大幅に増える様に命令していたのだった。

スリジエハートセンターには天城が好きだった絵画が飾られていた。
絵画の題名は「私を忘れないで」
この画題は、桜の花言葉だった。

引用元:TVer

そしてスリジエハートセンターでは心臓の手術が行われていた。
執刀医は世良。
世良は海の見えるオペ室で、クラシックを流しながら華麗にオペを進めていく。
オペの後、世良はオペ室から見える海を眺めるのだった。

引用元:TVer

そして桜の木の前には渡海と猫田がいた。
桜の木から立ち去る渡海に猫田は白衣を渡す。
渡海が袖を通した白衣には“東城大病院のロゴ”が入っていた。
2人が向かう先には、スリジエハートセンターがあった。

引用元:TVer

『ブラックペアン シーズン2』の振り返り記事はコチラ
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
最終話(第10話)

相関図

引用元:『ブラックペアン シーズン2』 公式サイト

※画像をタップすると拡大できます。

最終回(第10話)のクラシックは新曲+これまでの集大成

①徳永の公開オペ

公開オペの最中、患者の徳永が悪性高熱を発症するも、天城は人工心肺を使ってオペを続行するシーンで、これまでに流れたクラシックが流れました。

1曲目:悲愴

作曲:ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
曲名:ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13 ”悲愴” 第3楽章

⇒第2話で流れました

最終回では、天城が人工心肺を使ってオペを再開する時に流れました。

反田恭平-トピック
引用元:TVer

2曲目:死の舞踏

作曲:カミーユ・サン=サーンス曲名:死の舞踏 作品40
曲名:死の舞踏 作品40

⇒第3話で流れました

徳永の動脈が過去のオペで切除され、ダイレクトアナストモーシスに使える動脈が無いという中で、天城が橈骨動脈を使おうとする時に流れました。

高松あい_violon
引用元:TVer

3曲目:魔王

作曲:フランツ・ペーター・シューベルト
曲名:歌曲『魔王』作品39 第1番

⇒第7話で流れました

最終回では、真行寺からオペを止めるように指示されますが、天城はそれを拒否しオペを継続、オペ室に佐伯院長が登場する場面で流れました。

marasy8
引用元:TVer

4曲目:ラ・カンパネラ

作曲:ニコロ・パガニーニ
曲名:バイオリン協奏曲第2番ロ短調『ラ・カンパネラ』 第3楽章

⇒第5話で流れました

最終回では、学会会場で佐伯院長が「3ヶ所同時ダイレクトアナストモーシスです」と宣言し、橈骨動脈の採取を行う場面に切り替わった時に流れました。

高松あい_violin
引用元:TVer

②佐伯院長が天城司の未来の天城への想いを語る場面

流れた曲は『マゼッパ』

作曲:フランツ・リスト
曲名:超絶技巧練習曲 第4曲 マゼッパ


ドラマでは、まらしぃさん演奏の『ちょっとつよいマゼッパ』が流れました。
まらしぃさんの演奏が見つからなかったので、盲目のピアニスト・辻井伸行さんの演奏をお聞きください。

Avex

流れたシーン

徳永のダイレクトアナストモーシスに、胃大網動脈が使えないことが判明します。
3ヶ所同時ダイレクトアナストモーシスは無理だと思われた時、佐伯院長の指示により「下腹壁動脈」が使えることが判明します。

8年前、天城司先生が徳永のダイレクトアナストモーシスを失敗したときに、司先生は”未来の天城に託すために下腹壁動脈を保護した”ということを佐伯院長が天城に伝えた時に流れました。

引用元:TVer

キーワードは”高度な技術”

『マゼッパ』は、元々の題名が「卓抜した演奏のための練習曲集」という、演奏するには高度な技術が求められる曲集の中の一曲です。

天城司先生が、徳永さんを助けるため、そして心臓病を患っている天城を助けるためにダイレクトアナストモーシスに挑むが失敗してしまいます。
ダイレクトアナストモーシスはそれほど高度な技術を必要とするオペだということを表現したのではないでしょうか。

③世良クラシックタイム

天城が亡くなったのち、スリジエセンターの医師となった世良が、クラシックを流しながらオペに臨みました。

作曲:ニコロ・パガニーニ
曲名:カプリース(奇想曲) 24番

⇒第1話で流れました。

“悪魔に魂を売った”と噂されたパガニーニが作曲したこの曲、第1話では自らを“神に愛された悪魔”と言う天城が行う”ダイレクトアナストモーシス”の凄さを表現していたと思いますが、最終回では“悪魔の医師”を目指し始める世良の覚悟だと感じました。

@ayakoishikawatv
引用元:TVer

10月からの日曜劇場は『海に眠るダイヤモンド』

10月からの日曜劇場は、神木隆之介さん主演の「海に眠るダイヤモンド」が放送されます。

1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、家族の壮大な物語。
戦後復興期から高度経済成長期の”何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”と現代の”一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない時代”を描く時代を超えたヒューマン・ラブエンターテインメントです。

主演の神木さんが、1950年代の長崎県・端島(軍艦島)に生きる主人公の鉄平と、現代の東京に生きるホストの玲央の二役を演じることも注目です。

TBS公式YouTuboo

まとめ

ブラックペアン最終回(第10話)、天城が悲しい最期を迎えるという結末でした。

ですが、彼の夢であった、どこからでも海が見え、桜の木でいっぱいの病院が、スリジエハートセンターが出来上がりました。
そして、そこには世良・渡海・猫田が終結、天城の意志を継いでいくのであろうという、希望のある終わり方だったと思います。

毎話毎話怒涛の展開で、あっという間の3ヶ月でした。
そして毎話流れたクラシックも、ドラマを引き立てていましたね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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