【レビュー】映画『キングダム 大将軍の帰還』の内容・あらすじ・キャスト・感想【ネタバレ】 

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こんにちは、こみみに編集部のカルロスです。
2023.7.12に映画『キングダム 大将軍の帰還』が公開されました。

前作で正体が明らかになった李牧と龐煖。
この二人と対峙する大将軍・王騎。
『キングダム』屈指のストーリー「馬陽の戦い」を、実写でどのように描かれるのか、とても興味がありました。

シリーズ最終章と銘打たれた本作、筆者が公開初日に鑑賞してきましたので、映画のあらすじや感想をお伝えします。

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

※本記事にはネタバレが含まれます。ご了承の上、お読みください。

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映画『キングダム 大将軍の帰還』について

映画『キングダム 大将軍の帰還』は、昨年公開された『キングダム 運命の炎』の続編で、「馬陽の戦い」の後半が描かれます。

秦と趙の全てを懸けた<馬陽の戦い>で、
敵将を討った信(山﨑賢人)と仲間たちの前に突如として現れた、
その存在が隠されていた趙国の総大将・龐煖(吉川晃司)。

自らを<武神>と名乗る龐煖の圧倒的な力の前に、
次々と命を落としていく飛信隊の仲間たち。
致命傷を負った信を背負って、飛信隊は決死の脱出劇を試みる。

「俺たちで、信を守り抜くんだ――。」

一方で戦局を見守っていた王騎(大沢たかお)は、
趙軍の裏に潜むもう一人の化け物の存在を感じ取っていたが、
劣勢を覆すべく最強の大将軍として再び戦地に舞い戻った。

王騎と龐煖の過去の因縁とは?
遠くから戦いを静観する軍師・李牧(小栗旬)の正体とは??

今、因縁が絡み合う馬陽の地で忘れられない戦いが始まる――。

映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイトより


⇩前作『キングダム 運命の炎』のあらすじはコチラ⇩

映画のあらすじ

瀕死の飛信隊

龐煖に夜襲を掛けられた飛信隊。
多くの隊員が命を落とす中、信と羌瘣が龐煖に立ち向かうが全く歯が立たない。
そして、信は龐煖の一撃をくらい深手を負って気を失ってしまう。

そこに秦から干央軍、趙から万極軍が現れ、両軍入り乱れた戦いが始まる。
飛信隊は戦いに紛れて、信を抱えてその場からの脱出を試みるが、後を追ってきた万極軍に包囲されてしまう。

信と共に隠れていた尾平と尾到を守るため、飛信隊は散り散りになってその場から逃げる。
だが、万極は逃げた飛信隊に信の姿がないことに気づき、近くにいると確信し、付近の捜索を行う。

信を抱きかかえながら逃げていた尾平と尾到、尾平はこのままでは万極軍に追いつかれると考え、信を尾到に託し、尾到らとは違う方向に向かう。

万極軍の追手から逃れられた信と尾到。
しかし、尾到は信に「大将軍になれ」と言う言葉を残して命が尽きる。

翌朝、万極軍の追ってから逃げのびた飛信隊の元に、尾到の亡きがらを背負った信が現れる。
尾到の死に悲しむ飛信隊に、尾平は「泣くな。笑って、よくやったと言ってくれ」と言うのであった。

王騎の元に戻った飛信隊。
王騎は飛信隊を引き連れ、本陣を捨て、趙軍本陣に向かう。
自軍の本陣を捨ててまで早い決着を図る作戦に売って出た王騎は、趙の裏に潜む化け物の存在を感じ取っていたのであった。

趙三大天・李牧

その頃、王都・咸陽では、山の民の王・楊端和が「知らせておきたいことがある」と、秦王・嬴政の元に来ていた。
山の民が北の騎馬民族・匈奴に進撃したが、到着したときには既に匈奴は壊滅していたという。
匈奴10万人を殺したのは趙軍。

秦は、趙が情報捜査を行っていたため、このことを知らなかった。
趙が情報捜査をした目的は、匈奴を討った強固な軍を”馬陽の戦場”に参入させ、戦いに決着させるためであった。
この恐ろしい策略を計画した男の名は李牧

そのころ、河了貂らと戦いを観戦していた李牧の元に軍隊が迎えに現れる。
李牧と行動を共にしていたカイネは、河了貂に「李牧は趙の三大天」と言い残し去って行った。

王騎と龐煖の一騎打ち

王騎は趙軍本陣に着実に近づいていた。
飛信隊は王騎の命令によって蒙武のいる戦場に突進していく。

すると混乱している戦場に、趙本陣に向かう一本の道が出来上がり、王騎は本陣めがけて突進していく。
王騎が本陣に辿り着くと、そこには趙の総大将・龐煖が。
ついに王騎と龐煖の一騎打ちが始まる。

王騎と龐煖の因縁・摎

咸陽では昌文君が嬴政に、王騎と龐煖の因縁となった、かつての六大将軍・摎のことを話していた。
「六大将軍・摎は女であり、王騎の妻になるはずだった。」

摎は当時の秦王・昭王と宮女と間に産まれた子供だった。
母の身分が低いことがあり摎が暗殺される恐れがあった為、母は摎を逃がし、摎は王騎の家の召使いとして育った。

子供のころ王騎と交わした「敵の城を100個取ったら私を妻にしてくださるから」という口約束を守るために強くなっていった摎は、戦果を重ねていき、いつしか六大将軍にまで上り詰めていた。

ある日、摎の元に王騎が訪れる。
そして王騎は去り摎に「いよいよですね摎、次の馬陽で100個目の城です。」と言う。
王騎は摎との約束を覚えていたのだった。

しかし、その約束は無惨にも絶たれてしまう。
摎は馬陽の地で龐煖破れ、命を落としてしまったのだった。

戦いの行方

王騎と龐煖の一騎打ちは、徐々に戦いは王騎が優勢に。
王騎が龐煖にとどめをさそうとしたその瞬間、戦場に地鳴りが鳴り響き、王騎はその手を止める。

地響きの正体は新たな趙の軍勢。
来たのは王騎が”趙の裏に潜む化け物の存がいる”と感じ取っていた李牧軍、李牧軍は王騎の予想よりも早く襲来したのであった。

新たな趙軍に退路を断たれ絶対絶命の秦軍であったが、王騎は諦めない。
王騎は「敵10人を討つまで、倒れることを許しません!」と、秦軍の士気を奮い立たせ、死地からの脱出を図る。

しかし龐煖がそれを許さず、再び王騎との勝負を挑む。
激しい戦いの末、王騎が龐煖にとどめのの一撃を振り下ろそうとした瞬間、王騎を狙って放たれた矢が王騎を射る。
そのせいで、王騎の一撃より早く、龐煖の矛が王騎の胸を貫いてしまう。

王騎にとどめをさそうとすると龐煖、そこに信が割って入り、信は王騎の乗っている馬に乗り込み走り出す。
馬上で王騎は信に将軍としての心得を教える。
すると、目の前に一本の道筋が現れ、信はそこに向かって突進していくのであった。

包囲を抜けた秦軍に李牧は追い打ちをしなかった。
この戦いの目的は「秦への侵攻」でも「王騎軍の壊滅」でもなく、「王騎の死」それだけだった。
「王騎の死」が目前に迫ったことで、この戦は終わりを告げた

王騎の最期

脱出に成功した王騎は、最期のときを迎えようとしていた。

王騎は誰一人後を追うことを禁止し、騰に軍の引き継ぎを命じる。
命令を破ったことを詫びる蒙武には、これから秦軍の顔になるべき一人だとし、更なる成長を期待していると返す。

そして「戦場を駆け回って学びなさい、素質はありますよ」と自らの矛を信に渡す

次の瞬間、王騎は馬上で最期を迎えたのであった。

大将軍の帰還

王騎の死は、咸陽にも届いた。
嬴政は昌文君に、馬陽への出陣前に王騎から聞いた昭王の遺言を話す。

この遺言は、昭王から「意志を継ぐ素質のある王にのみ伝える」権限を与えられており、
王騎は嬴政を、自分が仕えるのに値する王と認めていたのであった。

咸陽に戻ったが、王騎を失ったことで士気が無くなっていた秦軍。
信は、皆の前で「顔をあげろ!、王騎将軍と一緒に、堂々と帰る!!」と士気を上げ、それに応えるように、秦軍の士気が復活する。

王宮では嬴政が信達の帰りを待っていた。
嬴政は言う。
門を開けて迎えよ。これより秦国大将軍、王騎将軍が帰還する!

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キャスト

秦国

信(しん)/山﨑賢人(崎はたつさき)

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

嬴政 (えいせい)/ 漂:吉沢亮

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

河了貂(かりょうてん)/橋本環奈

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

王騎(おうき)/大沢たかお

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

飛信隊

羌瘣(きょうかい)/清野菜名

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

尾平(びへい)/岡山天音
尾到(びとう)/三浦貴大
澤圭(たくけい)/濱津隆之
沛浪(はいろう)/真壁刀義
輝蓮(こうれん)/栄信
竜川(りゅうせん)/佳久創
渕(えん)/田中美央

嬴政側近

昌文君(しょうぶんくん):高嶋政宏
肆氏(しし):加藤雅也

呂不韋及び呂氏四柱

呂不韋(りょふい):佐藤浩市
昌平君(しょうへいくん):玉木宏
蒙武(もうぶ):平山祐介

王騎軍

謄(とう)/要潤
干央(かんおう)/高橋光臣

昭王時代の秦国

昭王(しょうおう):草刈正雄
摎(きょう)/新木優子

その他

蒙毅(もうき)/萩原利久
尚鹿(しょうかく):渡辺邦斗
友里(ゆうり)/村川絵梨
東美(とうび)/桜井日奈子

趙国

万極(まんごく):山田裕貴
趙荘(ちょうそう):山本耕史
カイネ:佐久間由衣

龐煖(ほうけん):吉川晃司

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

李牧(りぼく):小栗旬

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

山の民

楊端和(ようたんわ):長澤まさみ

引用:映画『キングダム 大将軍の帰還』公式サイト

バジオウ:阿部進之介

東宝MOVIEチャンネル
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主題歌はONE OK ROCK『Dellusion:All』

本作の主題歌は、ONE OK ROCK『Dellusion:All』
ONE OK ROCKが劇場版キングダムの主題歌を担当するのは、2019年公開の第1作で書き下ろした『Wasted Nights』以来になります。

王騎将軍が無言の帰還を果たした後に流れるこの曲が、映画にとても合っていました。

ONE OK ROCK♪

感想

サプライズ一切なし!純粋に映画を楽しめた

前作『運命の炎』は、李牧、龐煖のキャストはだれか?というシークレットキャストが話の内容よりも話題になっていましたが、本作ではシークレットキャラ等のサプライズ演出は一切なく、純粋に映画を楽しめたのがとても良かったです。

原作を忠実に再現に鳥肌!

これまでの作品では、エピソードの順番が原作とは異なっていたりしましたが、本作では「馬陽の戦い」を原作に沿って忠実に再現していました。

実写とは思えないほどの大軍勢の戦い、尾到が息絶える場面、李牧の感情を出さずして容赦ない計略を行う姿などなど、鳥肌ものでした。

特に大沢たかおさんはまさに王騎そのもの。
見ごたえのある王騎と龐煖の一騎打ち、そして馬上で最期を迎える王騎の凛々しい立ち振る舞いに涙しました。

サブタイトル『大将軍の帰還』の回収に涙

原作を知っている筆者は、王騎将軍が死ぬことを知っているので、『大将軍の帰還』というサブタイトルに若干の違和感を感じていました。

それを最後の最後、吉沢亮さん演じる嬴政の一言『これより秦国大将軍、王騎将軍が帰還する!』を聞いたときに「これかぁ!」と身震いがするほど感動しました。

このシーンは映画オリジナルですが、このシーンがあって本当に良かったと感じました。

まとめ

『キングダム』屈指のストーリー「馬陽の戦い」を描いた映画『キングダム 大将軍の帰還』。
全ての役者さんが素晴らしい演技をされていて、感動体験ができました。

いつかくることが解っていた王騎将軍の死。
解っていても涙してしまう、本当に素晴らしい映画でした。

シリーズ最終章ということですが、是非とも続編の制作を期待しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。





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