こんにちは、編集部のカルロスです。7月期のドラマが続々と始まりましたね。ドラマでは劇中にクラシック音楽が流れることがありますが、「この曲聞いたことあるけどなんて言う曲なんだろう?」と思われたことがある方もいるかと思います。今回は7月期のドラマから『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』で流れているクラシック音楽を紹介します。また話題のドラマ『VIVANT』でもクラシック音楽が使われていますので、こちらも併せてお伝えします。
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』について
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』は、2023年7月15日から日本テレビ系の土曜ドラマ枠で放送が開始されました。
卒業式の日に、担当の生徒の誰かから突き落とされた松岡茉優さん演じる鳳来高校3年D組の担任・九条里奈が、1年前の始業式の日に遡ったところから物語が始まり、1年後に自分を殺害する「30人の容疑者」である生徒たちと向き合い、再教育する物語です。
本作は、菅田将暉さん主演のドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質ですー』を手掛けたプロデューサーと監督が再びタッグを組んだ完全オリジナル脚本の作品で、松岡さんの他にも、生徒役に芦田愛菜さん、加藤清史郎さん、當間あみさん、松岡さんの夫役に松下洸平さんなどが出演しています。
初回放送日から翌日までに、Tverなどの配信サービスでの再生回数が100万回を突破し、OA後にはTwitterのトレンドで日本1位になるなど、大きな話題を呼んでいます。
ドラマで流れているのはモーツァルトの『レクイエム』
このドラマに使用されているのは、モーツァルトの「レクイエム」というミサ曲の中の『怒りの日』という曲です。
事前の告知CMでも使われ、初回放送では、九条(松岡さん)が、生徒に貸した50万円を握りしめながら、自分が変わらなければならいと覚悟を決める場面で流れました。
この曲は昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも使用され、少し前だと「ロト7」のCMにも使われていました。ゲーム音楽などでも使用されていますので、曲名は知らないけど聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
『怒りの日』は、キリストが全ての人間を復活させ、生前に罪を犯した人を地獄に落とすという審判を下す日を音楽にしたものです。
突き落とされて1年間の始業式の日に戻った九条(松岡さん)が、「30人の容疑者」と向き合い、強い覚悟を持って二度目の1年に臨むところが、自らが生前の行いを審判しているようで、ドラマの内容ととても合っていると思います。
これからも重要な場面で流れるのではないでしょうか。
本作の音楽担当は松本晃彦さんで、「踊る大捜査線」・「サマーウォーズ」など多数のドラマやアニメの音楽を担当する他、サザンオールスターズなど名だたるアーティストに楽曲を提供しています。『3年A組-今から皆さんは、人質で-』の音楽も担当されていて、こちらでもドラマ中でベートーヴェンの第九など、クラシックの曲を使用していました。
こちらで『レクイエム』を全曲聞くことができます。『怒りの日』は3曲目で、8分55秒頃から流れます。
『VIVANT』で流れているのはワーグナーの『ワルキューレの騎行』
二宮和成さんのサプライズ登場など、初回放送後も多くの伏線があり話題となっている日曜劇場『VIVANT』ですが、番組予告のCMで勇ましい曲が使われています。
この曲は初回放送で、堺雅人さんらが乗った大型ダンプが、自動車を次々となぎ倒しながら大使館に向かって突進していくシーンでも使われ、壮大な映像にBGMで効果的な演出をしていましたが、実はこれもベースはクラシックの名曲なんです。
こちらはワーグナーの『ワルキューレの騎行』という曲をアレンジしたものです。
『最高の教師』は原曲をそのまま使用していたのに対して、こちらは大胆なアレンジがされていますね。
また、第一話で堺さん、阿部さん、二階堂さん、ドラムさんの4人が馬に乗って砂漠や草原を駆け抜けるシーンでは、エルガーの『威風堂々』という曲がアレンジされて流れていました。
これからの放送でも、いろいろな場面でクラシック音楽をアレンジした曲が流れるかもしれませんね。
『VIVANT』についてはこちらにでも紹介しているので、併せてお読みください。
さいごに
いかがでしたでしょうか。堅苦しいと敬遠されがちなクラシックですが、いろいろなドラマやCMなどで使用されていて、意外と身近なものであるというこことがお分かりいただけたかと思います。
ドラマ自体はもちろん、ドラマの重要な要素であるBGMにも興味を持って見てみると、ドラマをより楽しんでいただけるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。