こんにちは、編集部のカルロスです。ついに『VIVANT』も最終話を迎えました。これまで2回に渡って『VIVANT』で流れたクラシック音楽について紹介してきましたが、今回は9話と10話(最終話)で使われたクラシックの楽曲を、曲が流れた場面とともに振り返ります。そしてシリーズ最終回の今回は、1話から最終話までに使われたクラシックの楽曲も纏めましたので、是非ご覧ください。
使われたクラシックの楽曲一覧
第9話と第10話(最終話)で使用された、クラシックの楽曲は次の通りです。
曲 名 | 作 曲 家 | |
ワルキューレの騎行 | ワーグナー | 第10話 |
威風堂々 | エルガー | 第10話 |
第9話ではクラシック楽曲は使用されませんでした(聞き逃していたらすみません)。
ベキの回想で、若き日のベキ・乃木卓が憂助を探す場面で、ラフマニノフの『ヴォカリーズ』に似た曲が流れました。これは『Family Love』というドラマオリジナルの楽曲をヴォカリーズ風に編曲したものなので、クラシック楽曲からは割愛しました。
最終話の第10話では、ドラマ前半によく使われた2つの楽曲が再び使用されました。
楽曲が使われた場面は?
ワルキューレの騎行(ワーグナー)
第10話:フローライトの採掘権を巡り、ムルーデルとバルカ政府が調印する会合の場面で使われました。調印後にゴビがノコル達を裏切り、バルカ政府にべレール興産の持つ採掘権(30%)を売却。採掘の主導権を握った(と思った)外務大臣・ワニズが、ノコルを資源開発担当特別長官の任を解任しようとしますが、西岡大使とオリベ化学の曽我はそれに同意しません。怒ったワニズが西岡を恫喝した直後、扉が開き、男たちが入ってきたところで曲が流れます。入ってきたのは野崎、ドラム、そしてバルカ警察のチンギスの姿も!
席に着座した野崎が西岡に「決断のときですよ!」と、ノコル達に付くかワニズに付くかを迫ります。
威風堂々(エルガー)
第10話:ドラマの最後の最後、神田明神で乃木が薫、ジャミーンと再会する場面で流れました。乃木が神田明神の正門をくぐると、そこには参拝していた薫とジャミーンが。乃木が正門をくぐるところまではメインテーマが流れていましたが、参拝を終えた二人が振り乃木の姿を見つけたところでこの曲に変わります。薫が乃木にハグし、何も聞かずに「おかえりなさい」とだけ言い、それに「ただいま」と応える乃木、ジャミーンもハグを催促し、3人で抱き合う感動的な場面でした。
曲が終わった瞬間『F』の声が!そして乃木の視線の先(祠)には赤い別班饅頭が!!
1話からのまとめ
楽曲一覧
ドラマで使われたクラシックの楽曲を一覧にしました。
曲 名 | 作 曲 家 | |
ワルキューレの騎行 | ワーグナー | 1,2,3,10話 |
威風堂々 | エルガー | 1,3,5,6,10話 |
前奏曲3-2 〘鐘〙 | ラフマニノフ | 2,6話 |
交響詩「死の島」 | ラフマニノフ | 3話 |
交響曲第2番 第1楽章 | ラフマニノフ | 4話 |
多く流れたのは『ワルキューレの騎行』と『威風堂々』
全話を通して、最も使われたのは『威風堂々』でした。この曲はアレンジというよりもオマージュに近く、実際の曲名は『Patriot mission』です。厳かな行進曲のリズムで流れるメロディは、最終話の最後のシーンや、野崎とチンギスが手を取り合うシーンなど、感動的な場面にピッタリでした。
次に多かったのが『ワルキューレの騎行』です。この勇ましい楽曲はドラマの予告から使われただけあって、多くのシーンで流れました。第1話の大型ダンプで日本大使館に向かって突進するシーンなど、高揚感をかき立てる場面での使用が多かった印象です。最終話で野崎が登場した時にこの曲が流れた時は胸アツでした。
前半~中盤にかけてクラシック楽曲が良く使われ、乃木が別班と判明した中盤以降はクラシック楽曲の使用が減った印象ですが、前半によく流れた『ワルキューレの騎行』と『威風堂々』を最終話で再度使ったあたり、さすがだなぁと感じました。
ラフマニノフの『鐘』は外せない
そして、ドラマで流れたクラシック音楽を語る上で外せないのが、ラフマニノフの楽曲の数々です。特に死の砂漠を進む場面等で使われた『鐘』は、この曲の持つ重厚感が、死の砂漠に入り込む緊張感を見事に表現していました。使われた回数はそう多くなかったのですが、ラフマニノフの楽曲はどれも重要な場面で流れ、ここぞ!というところで使用した印象です。これまで紹介した曲以外にも、『Family Love』(ヴォカリーズ)などのラフマニノフ風の曲があったりと、音楽を担当した千住明さんはラフマニノフに造詣があるのかもしれませんね。
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『威風堂々』をオマージュした『Patriot mission』やヴォカリーズ風の『Family Love』が収録されている他、メインテーマなど、ドラマを盛り上げてきたオリジナルの楽曲を堪能することができます。
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さいごに
いかがでしたでしょうか。3回に渡って『VIVANT』で使われたクラシックの楽曲を紹介してきました。クラシック音楽というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、ドラマやCMに使われることも結構あって、この記事でクラシックに少しでもご興味をもっていただけると嬉しいです。
『VIVANT』ロスに陥っている筆者ですが、クラシックを聴きながら、あるかもしれない続編に期待して、気長に待ちたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。